レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2014年までチームに在籍していたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はそのうちフェラーリに愛想を尽かすだろうと語った。
■今のベッテルには落ち着きがない?
2010年から2013年にかけて4年連続でベッテルとともにF1タイトルを獲得したという経緯を持つホーナーは、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に対し、現在のベッテルには落ち着きが感じられないと次のように語った。
「今のセブ(ベッテルの愛称)からは少しばかり慌てているような印象を受けているよ」
「私は、自分自身の経験から、彼がいいパフォーマンスを発揮するためには気持ちが乗っていることが必要だということを知っている。そして、私には彼がセルジオ・マルキオンネ(フェラーリ会長)からのプレッシャーを快く思っているとは思えないんだ」
「もしフェラーリでうまく成績を上げ始めることができなければ、2018年にはセブがメルセデスAMGへ移籍するようなことも想像に難くないね」
■ベッテルがプレッシャーに屈することはないとベルガー
フェラーリの母国イタリアのメディアは、こぞって現在のフェラーリは危機的状況を迎えていると報じている。シーズン前に掲げていたF1タイトル獲得という目標がどんどん遠くなっているばかりか、最近ではメルセデスAMGへの挑戦権すらレッドブルに奪われてしまっているからだ。
だが、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、ホーナーとは少し違う見方をしているようだ。かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたこともあるベルガーは、『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように語った。
「私は彼(ベッテル)をレッドブル時代から知っているし、彼は本当のリーダーだよ。彼の心が折れるようなことは絶対にないね」