レッドブルが、2017年からの導入が計画されている「ハロー」型のコックピット保護装置に対して反対票を投ずる可能性を示唆した。
■レッドブル若手ドライバーの反応は?
レッドブルでは12日(火)にシルバーストンで行われたシーズン内公式テストで控えドライバーのピエール・ガスリーがハローを装着してテスト走行を行っていた。だが、ガスリーはこのハローに違和感を覚えたようだ。
「何かが目の前にあるのは奇妙な感じだったよ。だけど(視界が)それほど変わらなかったのには驚いたけれどね」
そう語った20歳のガスリーは、F1カーはこれまでと同じオープンコックピットを維持したほうが好ましいと思うと次のように続けた。
「もちろん、ハローがなければリスクは大きいだろうね。だけど、こういうクルマを運転する者なら誰でもリスクがあることは分かっているし、それを受け入れているよ」
■もっと調査期間が必要だとホーナー
実際のところ、レッドブルではハローにとっては対抗策となるエアロスクリーンを開発してきていた。だが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では、2017年に向けてはハローを候補として採用。レッドブルに対してはエアロスクリーンのさらなる改善を求めている。
こうした中、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ハローを2017年に導入するのはあまりにも急ぎ過ぎだと考えている。
「急ぎ過ぎて何かほかの問題が発生するようなことになるよりは、この仕事をきちんと行うための調査時間がもっとあったほうがいいと思うね」
『Express(エクスプレス)』紙にそう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「現時点では、私は間違いなく賛成票は投じないだろうね」