フェラーリのキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが、シルバーストン・サーキットで行われたF1イギリスGP決勝を終え、次のようにコメントした。
●【正式結果】F1イギリスGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■キミ・ライコネン「ダウンフォースとグリップが足りなかった」
決勝/5位
「レース序盤のコンディションはすごく難しいものだった。ところどころ視界がすごく悪いところがあったし、ウエットタイヤでのグリップもすごく低かった。だけど、僕はできる限り速く走ろうと努めていたし、何度かコーナーで膨らんでしまったよ」
「ミディアム(タイヤ)に換えてからは状況が少し改善された。だけど楽ではなかったね。週末の最初のころから僕たちは、難しい週末を迎えることになりそうだと分かっていた。今日はできる限りのことをしようと試みたけれど、上位のドライバーたちと戦えるだけのスピードはなかったよ。こういう種類のコンディションではもっとダンフォースが必要だし、グリップももっと必要だね」
「ハンガリー(24日決勝)は僕たちにとってはもっとやりやすくなるはずだと思っている。次のレースでは違うストーリーが展開されると思うよ。また似たような問題を抱えることはないだろうと思っているけれど、もちろんどうなるかは誰にも分からない。だけど普通の状態に戻ることができると期待している」
■セバスチャン・ベッテル「自らのスピンでアドバンテージを失った」
決勝/9位
「今日は厳しい日になってしまった。だけどチームを信じているし、自分たちのクルマを信じている。だからパニックに陥って大騒ぎする理由などないよ」
「(ドライタイヤへ交換するための)ピットイン指示は間違いなく正解だった。だけど僕がスピンしてしまってそれを生かせなかったんだ。そこで僕のアドバンテージが消えてしまったよ」
「最終的にペナルティーによる(最終順位の)違いはなかった。あのとき、僕はわざとフェリペ(マッサ/ウィリアムズ)を押し出そうとしていたわけじゃないんだ。実際のところ彼とサイド・バイ・サイドになりながら、僕自身が外側へ膨らんでしまったんだ。あそこのグリップの低さには驚かされたよ。結局のところ、あれはレース中の事故に過ぎなかったんだ」
「これから、僕たちがどこで何を失っていたのかを理解する必要がある。こういう週末から学ぶことはたくさんある。今日、僕たちにはほかのレースと同じような競争力がなかったのは明らかだ。だけど、少なくとも何ポイントかはばん回することができた。そしてこれがレースペースにおいてレッドブルを負かすことができなかった今年唯一のレースだった」
「2週間後にはいろんなことが違ってくるんじゃないかな。だけどそれを言い訳にはできないけれどね。僕たちには前進を続ける必要があるし、今回はなぜ僕たちが後れをとってしまったのかを理解する必要があるね」