NEXT...F1開催スケジュール

いまだに消えないサインツ移籍のうわさ

2016年07月05日(火)17:48 pm

最近、レッドブルがカルロス・サインツ(トロロッソ)との契約延長オプションを行使し、2017年もサインツがトロロッソに残留することが発表された。しかし、それにもかかわらず、サインツがレッドブルやトロロッソと決別し、ほかのトップチームへ移籍することになるのではないかとのうわさがささやかれている。

■フェルスタッペンに先を越されたサインツ

2015年に当時17歳だったマックス・フェルスタッペン(現レッドブル)と一緒にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソでF1デビューを飾ったサインツだが、フェルスタッペンが今季の第5戦スペインGPからレッドブルに昇格となったことで、少なくとも今後数年の間、自分がトップチームのレッドブルに昇格する望みは小さくなってしまった。

そんな中、将来有望だと見込まれているサインツについては、フェラーリやルノーへ移籍する可能性もあるとうわさされていた。しかし、サインツとの長期契約を有しているレッドブルが先手を打ってサインツとの契約を更新。サインツがほかのチームへ移籍することを食い止める手を打って出たわけだ。

■サインツ残留を歓迎するトロロッソ

トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、サインツの母国スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。

「カルロスが来年も我々と一緒にやることが決まって非常にうれしく思っているよ」

「彼の将来は非常に明るいと思う。来年はルノーエンジンとレッドブルのテクノロジーによって彼はさらに競争力のあるクルマを手にすることができると確信しているからね」

2015年にレッドブルとルノーの関係がこじれたことで、今年はフェラーリの昨年仕様パワーユニットを搭載しているトロロッソだが、来年は再び改善著しいルノー製パワーユニットに戻すことが決定している。

■それでも消えないサインツのうわさ

だが、そうした中にあって、サインツをめぐっては新たなうわさもささやかれている。

レッドブルがかなり早いタイミングでサインツとの契約延長オプションを行使した理由は、それによってルノーやフェラーリといったチームがサインツ獲得を望んだ場合には、その契約を多額の資金を投じて買い取ることが必要となるためだと考えている者もいる。

レッドブルとしては、サインツが残ればそれでよし。万一サインツがほかのチームへの移籍を望むのであれば、その契約を多額で買い取ってもらい、自分たちが抱えるほかの若手有望ドライバーをトロロッソでF1デビューさせることを考えればいいだけの話だというわけだ。

■早期のオプション行使は仕事に集中するため

だが、トストはそうした見方に対して次のように主張した。

「カルロスはレッドブルと契約を結んでいる。彼らが早い段階でそれを延長したのは、チームが仕事に集中できるようにするためだ」

「ほかのチームがどういう興味を持っているかなど私は何も知らないよ。レッドブルは彼を確保するためにオプションを行使したんだ」

■レッドブルはいい決断をしたとアロンソ

一方、サインツと同じスペイン出身のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、F1オーストリアGP(第9戦)が開催された先週末のレッドブルリンクにおいて『AS』紙からサインツはルノーやフェラーリといったメーカー系ワークスチームでも活躍できると思うかと質問されると、「そう思う。多分そうだと思う」と答え、次のように続けた。

「その次の問題は、彼がそういうチームへ行きたいと思うかどうかということだ」

「まず、僕は彼のことをよろこんでいる。彼は少なくとも3年間はF1で過ごすことになるし、それは継続性という意味ですごくいいことだからね」

そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。

「僕は、レッドブルはいい決定を下したと思っているよ。なぜなら、彼は素晴らしいドライバーだからね。フェラーリに関して言えば、5月から9月にかけて常にうわさがささやかれると思っているし、ほとんどのドライバーの名前がそのリストに載っているみたいだよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック