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「エアロスクリーン」は廃案となったわけではないとFIA

2016年07月05日(火)16:55 pm

今週末にシルバーストン・サーキットで開催されるF1イギリスGPの金曜フリー走行1回目で、フェラーリがチタニウム製の「ハロー2」と呼ばれるコックピット保護装置の実走テストを行うことになるようだ。

本来は先週末に行われたオーストリアGPでテストが行われる予定だったが、この装置を装着するはずだったセバスチャン・ベッテルのクルマにトラブルが発生したことにより、「ハロー2」のテストは見送られていた。そのため、あらためてシルバーストンでテストが行われることになると考えられている。

■エアロスクリーン開発停止を惜しむ声

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は2017年からドライバーの頭部を保護するための装置を導入することを目指しており、当初はこの「ハロー型」と、レッドブルが考案した「エアロスクリーン型」が候補に挙げられていた。

だが、FIAは2017年には「ハロー型」を導入することを決定。レッドブルではいったんこのエアロスクリーンの開発から手を引くことにしたと報じられている。

だが、見た目的にはハローよりもエアロスクリーンのほうが好ましいと考えていた者も多く、FIAがハローで行く決定を下したことに対する失望の声も聞かれている。

一連のコックピット保護装置開発の動きに関し、レッドブルのダニエル・リカルドは『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「これは見た目のためでなく、安全のためのものだ。だけど、僕はこれまでずっと風防タイプの対策(エアロスクリーン)のほうがハローより見た目的にはいいと言い続けてきた」

「もしそのプロジェクトが停止したのだとすれば、本当に残念だと思うよ」

■2018年以降はエアロスクリーンも再検討

だが、FIAの安全対策責任者であるローラン・メキーは、エアロスクリーンはいったん棚上げにされただけであり、再び検討対象になるはずだと主張している。

「エアロスクリーンの開発は2017年に関して凍結されただけだ」

そう述べたメキーは、次のように付け加えたと報じられている。

「我々は最終期限を定めていたし、期限内に2つの異なったコンセプトを間に合わせるのは困難だっただろう。だが、いったんハローを完成させれば、その後再びエアロスクリーンに関しても非常に詳しく検討していくことになると確信しているよ」

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