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【予選速報】ハミルトンPP、マクラーレン・ホンダはバトンが殊勲の5番手/F1オーストリアGP

2016年07月02日(土)22:22 pm

2016年F1第9戦オーストリアGPが7月2日(土)、レッドブルリンク(全長4.326km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた予選でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がポールポジションを獲得した。

●【予選Q1動画】クビアト、黄色い縁石でクラッシュ

■ロズベルグは5グリッド降格

サーキットは相変わらずドライ、絶好のレース観戦日和だ。現地午前中のFP3(フリー走行3回目)でアクシデントを起こしたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、メカニックたちによる懸命の修復作業でマシンの準備が整った。ドライバーも無事が確認されている。ただしギアボックス交換を余儀なくされたため、明日の決勝は5グリッド降格のペナルティが課せられる。

■Q1:クビアトのクラッシュで赤旗中断

Q1スタート時の気温は27℃、路面温度は52℃にもなる。

開始4分、ハミルトンが1分07秒014で、まずはトップタイム。序盤はフォース・インディア、ハース勢が快調。開始7分、ハミルトンは1分06秒台に突入。開始8分、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)のマシンに異変発生。サスペンションにトラブルか。開始9分、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのフェラーリ勢が2番手と3番手に。

開始11分、ロズベルグが1分06秒690でトップ浮上。セッションは残り7分だ。各車2回目のアタックを前に、焦点は中団から後方のQ1サバイバルへ。16番手はカルロス・サインツ(トロロッソ)の1分08秒104である。

残り2分、20番手のダニール・クビアト(トロロッソ)が激しいクラッシュ。無線でチームに「みんな、ゴメン」と謝る。セッションは赤旗だ。最終コーナーに差し掛かった時点で姿勢を乱して外側の縁石を大きくはみ出たところ、右リアサスペンションが折れ、一気にコースを横断、内側のタイアウォールへ。

この時点で16番手はフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)。脱落ゾーンの17番手ケビン・マグヌッセン(ルノー)にコンマ3秒弱の差を付けている。

Q1は残り1分44秒。上空は雲がかかってきた。日本時間で22時32分にセッション再開。ところが、早々にサインツの後部から白い煙が。ICE(内燃機関)のトラブルか。これが原因で赤旗が出され、セッションは終了した。Q2に進めなかったドライバー6名と順位は次の通り。17番手マグヌッセン、18番手ジョリオン・パーマー(ルノー)、19番手リオ・ハリアント(マノー)、20番手クビアト、21番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、22番手フェリペ・ナッセ(ザウバー)。

■Q2:バトン、今季初Q3へ

予定より16分遅れで始まった、Q2。メルセデスAMGからドライバーに向けて「降雨の危険あり」との情報が。サーキットの一部に黒雲がかかってきた。ハミルトンが1分06秒228のトップタイム。ロズベルグが1分06秒403でチームメートに続く。1分06秒602で3番手タイムを出したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。各車がウルトラソフトでアタックする中、上位ではベッテルだけがスーパーソフト。この選択が明日の決勝、とりわけ第1スティントにどう影響するか。

残り6分、ライコネンから無線でチームに「雨が降ってきた」の報告。この時点で当落ゾーンの10番手にいるのは、1分07秒572でジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)。僚友アロンソは14番手、ピットで待機している。

セッション残り2分、ピット上空でも雨粒が顕著に。タイム向上は望めない。全車がピットに戻る。

Q2で脱落した6名のドライバーは次の通り。11番手エステバン・グティエレス(ハース)、12番手ウェーレインは快挙。13番手ロマン・グロージャン(ハース)、14番手アロンソ。15番手は、Q1をクリアしながら終了まぎわにマシンを止めたサインツ、16番手は、同じくサスペンションのトラブルに見舞われたペレスだった。バトンは、今季初のQ3進出である。

■Q3:ウェットからドライの難しい状況でバトンが5位

ポールポジションを決めるトップ10の戦いは、雨天のコンディションで日本時間22時4分に開始。全車インターミディエイト(浅溝)でフライングラップへ。

最初にアタックしたのはベッテル。ところどころステアリング修正をしながら1分20秒798でトップ。2番手は1分21秒294でハミルトン、もう1周アタックを続行だ。

残り7分半、ライコネン、ハミルトン、ロズベルグ、ダニエル・リカルド(レッドブル)が相次いでタイムを更新。

残り6分弱、リカルドが1分17秒364でトップタイムを塗り替える。路面がだんだん乾いてきた。

残り5分、ハミルトンが1分16秒232、ロズベルグ1分17秒136で1-2を形成。直後、バトンが1分16秒536で2番手に飛び込む。

残り4分弱、いちどピットに戻ったニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)をはじめ、各車がウルトラソフトに履き替える。サーキットは、ところによって日が差し始めた。

残り2分弱、ヒュルケンベルグが1分14秒996でトップへ。マッサが1分14秒966でこれを上回る。さらにライコネン、ハミルトンが1分13秒台に突入。さらにはヒュルケンベルグが1分10秒716でトップタイムを奪い返す。

コントロールタワーではチェッカーが振られる。ハミルトンが1分7秒922でトップ。ロズベルグが1分8秒465で2番手に浮上するが、5番手降格のペナルティは痛い。3番手は善戦ヒュルケンベルグ。4番手ベッテル、5番手にバトン。6番手ライコネン、7番手リカルド、8番手ボッタス、9番手フェルスタッペン、10番手にマッサの順だった。ヒュルケンベルグ、バトンの2人は、実に荒れた展開に強い。

F1オーストリアGP決勝は、日本時間で3日(日)21時にフォーメーション・ラップのスタートだ。

【マクラーレン・ホンダ】
●【マクラーレン・ホンダ】バトン「最後の1周に賭けた。明日は3番手スタート!」
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