現役時代に4度F1タイトルを獲得し、現在はルノーのアンバサダーを務めるアラン・プロストが、今年のルノーはもう少し活躍できると思っていたと述べた。
■予想以上の苦戦を強いられているルノー
昨年末に正式にロータスの買収を決めたルノーだったが、メルセデス製パワーユニットを搭載することを前提に開発されていたマシンに急きょルノーパワーユニットを乗せ換えたこともあり、フルワークスチーム復帰初年度はここまで厳しい戦いが続いている。
昨年はコンストラクターズランキングを6位で終えたロータスだったが、今年のルノーはここまでわずかに6ポイントしか獲得できておらず、現時点ではランキングも11チーム中の9番手につけている状態だ。
■最大の要因はロータス買収決定の遅れ
プロストは、現在のルノーの状況について『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「私はレーシングチームとの直接のかかわりはあまりないから、それについて語るのは難しいね」
「だが、ルノーがチーム(ロータス)の買収を決定したのが非常に遅すぎたというのは紛れもない事実だ」
「そう、私ももう少しパフォーマンスが発揮できるだろうと期待していたよ。だがそれほどではなかった」
■長期プロジェクトであるとの認識が重要
プロストは、まだ全21レースで争われる今季の中盤に差し掛かったところではあるものの、ルノーは将来に向けたチーム再編という困難に直面しており、その問題を解決するにはまだ時間が必要なのだと次のように続けた。
「基本的な課題はなぜものごとがうまく進んでいないのかということを分析しつつ、それと同時にスタッフのやる気を維持することだ」
「すべての人たちがこれは長期プロジェクトなのだということを理解する必要があるんだ。そしてそれはファンにも同じことが言えるよ」