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レッドブルリンク旧コース復活を検討 実現すれば世界有数の高速サーキットに

2016年06月29日(水)18:34 pm

レッドブルリンクが大きく改修されることになるかもしれない。

今週開催されるF1オーストリアGP(7月3日決勝)の舞台となるレッドブルリンクは、1970年から1987年まではエステルライヒリンクという名前で呼ばれていたものだ。現在では全長4.326kmという短いサーキットとなっているが、以前は6km近い全長を持つ高速サーキットだった。

サーキット設計者として知られるヘルマン・ティルケによって現在の形に改修され、A1リンクという名称で1997年にF1復帰を果たしたものの、2003年を最後にオーストリアGPはF1カレンダーから再び姿を消していた。

そのA1リンクをレッドブルが買収し、2014年にレッドブルリンクとしてF1オーストリアGPが復活したわけだが、地元オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙によれば、再びこのサーキットが改修される可能性が出てきたという。

同紙によれば、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルのディートリッヒ・マテシッツ総帥が、かつてエステルライヒリンク時代に使われていた旧コースを復活させることを検討しているという。

現在のレッドブルリンクではターン1が右コーナーとされ、そこから坂を上ってターン2へと向かうレイアウトになっているが、エステルライヒリンク時代にはターン1からターン2までが大きく弧を描くように周回するコースとなっていた。

この報道に関して質問を受けたF1最高責任者のバーニー・エクレストンは、次のように答えた。

「ドライバーの観点からすれば、昔のサーキットのほうが面白いだろうと思うよ」

「どう見ても、今日よりも男と少年の違いがもっとはっきりすることになるだろうからね」

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、この改修に関しては現時点ではまだ「計画段階」に過ぎないと主張したものの、次のように付け加えた。

「この2つのコースを統合することで世界でも最高レベルの高速サーキットとなり、魅力も大きく増すだろう」

エクレストンは、この計画が実現するかどうかは別にしても、F1が再びオーストリアで開催されていることに満足していると地元紙『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように語った。

「レッドブルは常に素晴らしい仕事をしているよ。我々はここに来るのを楽しみにしている」

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