F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、今後さらにF1カレンダーから「ひとつかふたつ」ヨーロッパでのレースを減らすつもりだと認めた。
■ヨーロッパからさらにひとつかふたつのレースが消える
エクレストンは今週、『Times(タイムズ)』に対し、今年は過去最多の年間21レースが開催されるものの、2017年のカレンダーは「18レースになる可能性もある」と語った。
そして、このほどロシアの『RBC』から、ヨーロッパでのF1はさらに減っていくのかと質問されたエクレストンは次のように答えた。
「もちろんだ。間違いなくそうなるだろう。ひとつかふたつの国が除外されるだろうね。それは確かだ」
「それがどこなのかということは言えない。だが、世界の違う地域から新たな国が参入することになるだろう。ヨーロッパ以外からね」
すでに、F1は伝統的なレースであったフランスGPが2008年を最後にその姿を消している。さらに、ドイツやイタリアもカレンダーからはずれてしまう可能性が指摘され続けている。
だが、エクレストンにはヨーロッパという市場にこだわるつもりは毛頭ないようだ。
「F1はヨーロッパ選手権ではないんだ。これは世界選手権なんだ」とエクレストンは主張した。
■利益を出すのは主催者の仕事
だが一方で、近年では新たにF1グランプリ開催に参入したものの、長続きせずに消えていった国も少なくない。例えば2005年から2011年まで7年間開催されたトルコ、2010年から2013年まで4年間開催された韓国、そして2011年から2013年まで3年の開催で終わってしまったインドなどだ。
今年ヨーロッパGPを初開催したアゼルバイジャンが同じような道をたどらないようにするにはどういうことが必要かと質問されたエクレストンは一言「(金を)払え!」と答えている。
さらに、多くのF1主催者たちがF1レースではもはや利益を生むことができないと主張していることについてどう考えるかと質問されたエクレストンは、次のように答えた。
「それは私が悪いわけではない。私がレースを運営しているわけではないからね。ファンを引き付けるのは彼らの仕事だよ」