ブラジル人ドライバーのフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が、財政危機に襲われているブラジルでのF1がキャンセルされる可能性があると発言したことが報じられたが、これに対してブラジルGP主催者が批判を行った。
■ブラジルGPに開催危機との報道
少し前にF1最高責任者のバーニー・エクレストンがインテルラゴス・サーキットで行われてきたブラジルGPがカレンダーから消える可能性を示唆したと報じられたが、これを受けてサンパウロ出身のマッサも確かに現在のブラジルの状況は極めて深刻だとし、次のように付け加えていた。
「だから、ブラジルでのF1が終わってしまう可能性もあるよ」
■余計な発言をするなとブラジルGP主催者
だが、今週改修作業が続けられているインテルラゴス・サーキットに地元のメディアを招いて見学会を催したレース主催者のタマス・ホーニーは、マッサのその発言に対して次のように強く反論した。
「私は彼に電話をかけて、私は君に運転の仕方を教えるつもりなどないと言おうと思う。彼はどのようにレースを運営するかなど分かっていないんだ」
『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』にそう語ったホーニーは次のように続けた。
「私は自分がよく知らないことについてはコメントなどしない。マッサはただ自分が耳にしたことをオウム返しに語っただけだろう。だが私は彼の運転についてもいろんなことを聞いたが、それについてコメントはしなかった」
■来年は18レースかもとエクレストン
だが、F1商業権をつかさどるエクレストンは、自分が今後のレースに関して行ったコメントはまじめなものだと主張し、カナダ、イタリア、ドイツなども同様に今後の開催が危ぶまれていると語っている。
今季は過去最多となる年間21レースが組まれているF1カレンダーだが、85歳となるエクレストンは今週『Times(タイムズ)』に次のように語った。
「来年は18レースになる可能性が高いよ」