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今のハミルトンには真剣さが足りないと元F1ドライバー

2016年06月24日(金)16:55 pm

フランス出身の元F1ドライバーであるフランク・モンタニーが、2016年のF1タイトルはニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が獲得するだろうと語った。

■今年のロズベルグは昨年までとは違う

2006年にスーパーアグリから7レースF1に参戦した経歴を持つモンタニーは、母国フランスの『Le Point(ル・ポワン)』に「ニコは昨シーズンと今年では変わったと思う」と語り、次のように続けた。

「彼は、今ではプレッシャーにうまく対処できているように見える。モナコ(第6戦)とカナダ(第7戦)では2レース続けて安定感を欠いていたかもしれない。だが、バクー(第8戦ヨーロッパGP)に向けて彼はシミュレーターで貴重な作業を行っていた。今季の彼は成熟しているよ」

■テレビゲームでバクーに備えていたハミルトン

一方、ロズベルグのチームメートであり、ディフェンディングチャンピオンでもあるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はバクーに到着した際、チームのファクトリーでシミュレーター作業を行うことはしなかったと語り、その理由を次のように説明していた。

「僕は数百ポンド(数万円)払ってプレイステーションで同じくらい勉強してきたよ」

モンタニーは、非常に難しいレイアウトだと言われていたバクー市街地コースでのレースに臨むにあたって、そうしたハミルトンの姿勢はあまりにも“お気楽過ぎた”と批判している。事実、ハミルトンは予選Q3でクラッシュを演じ、決勝ではエンジンモード設定の狂いを調整することにてこずらされていた。

■ハミルトンは自分を過信している

「彼(ハミルトン)は簡単にロズベルグに勝てると考えていたんだろうね」

そう語ったモンタニーは、次のように続けた。

「ハミルトンは以前にくらべてあまり努力をしていないみたいだ」

「バクーでは、彼はシミュレーターを使わず、自分の才能だけで乗り切ろうと考えていたようだ。だが、見ての通り、彼はミスを犯してしまったし、今ではプレッシャーを抱えることになった」

「ハミルトンはサーキット以外のことに心を奪われてしまっているし、F1に退屈しているようにさえ見える。それによって彼はダメージを受けるだろう」

コカイン使用が明るみに出たことで2015年にフォーミュラEのシートを失ったモンタニーは、次のように締めくくった。

「恐らくハミルトンのほうがロズベルグより速いだろう。だが、彼は懸命に取り組んでいないよ」

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