三菱自動車は、2016年度(2017年3月期)の業績見通しを発表した。純利益は1,450億円の赤字で、前年度比は2,176億円減にも達する。営業利益は82%減の250億円。また、国内販売台数は、前年度比41%減と厳しい見通しだが、海外での販売増もあり、全世界としては8%減に留まっている。
「車両の燃費試験における不正行為」により、将来の影響等を慎重に見極めていたことから、開示を見合わせていた。
燃費不正問題については、6月17日に全ての調査結果と再発防止策を国土交通省へ報告し、全容を明らかにした。その結果、それに伴う損益影響が見通せる状況になったことから、本日、2016年度の業績見通しを発表した。
1.2016年度業績見通し(2016年4月1日~2017年3月31日)
(1) 業績見通し
売 上 高: 1兆9,100億円、前年度比3,578億円(16%)減
営業利益: 250億円、前年度比1,134億円(82%)減
経常利益: 320億円、前年度比1,090億円(77%)減
当期純利益(*): ▲1,450億円、前年度比2,176億円減
(*)親会社株主に帰属する当期純利益
(2) 販売台数計画
962千台、前年度比86千台(8%)減
(地域別内訳)
日本: 60千台、前年度比42千台(41%)減
北米: 138千台、前年度比3千台(2%)増
欧州: 187千台、前年度比19千台(9%)減
アジア: 331千台、前年度比9千台(3%)増
その他地域: 246千台、前年度比37千台(13%)減