レッドブルのドライバーラインアップが少なくとも2018年までは現状のままで固定されることになるようだとの報道が行われている。
そんな中、レッドブルのダニエル・リカルドがまだ10代のマックス・フェルスタッペンとチームを組むことに満足していると語り、それが事実であることを示唆した。
最近までフェラーリへの移籍のうわさがささやかれていたリカルドだが、最近の報道によればレッドブルとの間で2018年シーズンまで契約を延長したのは確実だとされている。
レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に対し、「レッドブル・レーシングのドライバーラインアップに関しては、2018年末までは変わることはないよ」と語っていた。
■フェルスタッペンはすごいとリカルド
最近、現在のF1ドライバーの中で最高のパフォーマンスを発揮しているのはリカルドだと発言していたマルコだが、今回は今季の第5戦スペインGPからレッドブルに昇格させたフェルスタッペンについて次のように語った。
「彼は私の期待を超えていたよ。それは単にバルセロナ(スペイン)で優勝したからというわけではない」
「精神面では、彼は18歳をはるかに超えているよ。彼は自分が進みたい方向をはっきりと自覚しているんだ」
リカルドもブラジルのラジオ局『Band News FM(バンド・ニュースFM)』に対し、フェルスタッペンがチームメートであることをよろこんでいると次のように語った。
「すごいよ。もちろん僕は彼がチームに入って以来ずっと感心させられっぱなしさ。彼はすごく熱心だし、スピードだってすごいんだ。僕は彼によってレベルアップせざるを得ない状況に置かれていると思うよ」
「それはチームにとってはすごくいいことさ」
■これでレッドブルの弱点はエンジンだけ
レッドブル社の総帥であるディートリッヒ・マテシッツと親しいことでも知られる元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、レッドブルが今後に向けてエンジン以外に関しては申し分のない形を作り上げたと考えている。
「フェラーリとは状況が違うんだ。彼ら(フェラーリ)はいいエンジン、いいシャシー、いいチームを有している。だからそれらすべてを少しずつ改善していかなくてはならない」
『Welt(ヴェルト)』紙にそう語ったベルガーは、次のように付け加えた。
「だが、レッドブルで唯一改善が必要なものはエンジンだけだよ」