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フェラーリ会長がやらかした「新人ミス」

2016年06月16日(木)19:15 pm

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが「典型的な新人のミス」を犯したと語った。

■強気過ぎる目標を掲げていたフェラーリ会長

イタリア系カナダ人であり、フィアット・クライスラーの最高経営責任者であるマルキオンネは、2014年シーズン後半からルカ・ディ・モンテゼモーロに代わってフェラーリの会長職も兼務している。

2015年にはレッドブルから移籍してきたセバスチャン・ベッテルが3勝をあげるなど、名門チーム復活の兆しが見えていたフェラーリ。2016年シーズンに向けて、マルキオンネはフェラーリが開幕戦から勝利をあげ、メルセデスAMGからF1タイトルを奪い取るのだという目標を掲げていた。

だが、ふたを開けてみれば、フェラーリはここまでのところその目標を達成することができていないばかりか、今やレッドブルからナンバー2の座さえ奪われかねない状況に陥っている。現状ではチームランキングも2番手ながら、トップのメルセデスAMGからはすでに76ポイントも離されており、今やチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネに更迭のうわさまでささやかれているほどだ。

■F1は計画通りにはいかないもの

現役時代には80年代と90年代に2度フェラーリでドライバーを務めたこともある56歳のベルガーは、ドイツの『Welt(ヴェルト)』に次のように語った。

「私にマルキオンネ氏を批判する資格などないが、彼はF1に関しては典型的な新人のミスを犯してしまったよ。彼は非常に成功を収めたビジネスマンのひとりだ。そしてそういう人たちはF1でも自分たちの会社のビジネスプランを立てることができると信じているんだ」

「だが、F1というものがまったく予想のつかないものであり、自分たちが作った計画とはかけはなれた形で進んでいくものなのだということをすぐに理解させられることになるのさ」

かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたこともあるベルガーは、次のように付け加えた。

「それがレッドブルにとって有利に働いているが、私はまだフェラーリを大切に思っているし、彼らがすぐに素晴らしい成功を収めることができることを期待しているよ」

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