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F1ボス ラスベガスGP誕生や南アフリカGP復活に否定的

2016年06月16日(木)18:19 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、うわさに上っているいくつかの新規グランプリや復活グランプリに関してコメントを行った。

■ラスベガスGP誕生?

まず、アメリカでは現在オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でF1アメリカGPが開催されている。だが、F1ではアメリカ国内で複数のグランプリを開催したいのではないかとのうわさがしばしばささやかれていた。

そして最近では、ラスベガスの有名なストリップ地区でF1を開催すれば、まさに夢のようなイベントになるだろうと報じられていた。

だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』がこのほどエクレストンの最新のコメントを掲載。そこでエクレストンは「アメリカでの話はたくさんあるが、何も起こらないよ」と語っている。

■ブラジルGPの将来は?

一方で、エクレストンは現在インテルラゴスで毎年開催されているブラジルGPに触れ、次のように語った。

「ブラジルでのグランプリが今年で最後になる可能性だってある」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、ブラジルが抱えているのは純粋に資金的な問題だ。伝えられるところによれば、ブラジル最大規模のテレビ局である『Globo(グローボ)』も金融引き締め政策のもとで四苦八苦している状態だという。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今回のエクレストンのコメントは単なる「けん制」に過ぎないだろうとし、「エクレストンは近いうちにサンパウロで主催者たちと交渉を持つことになっている」と報じている。

■2017年のドイツGPはエクレストンが主催?

一方、来年の開催が危ぶまれているドイツGPに関してエクレストンは「2017年にレースが行われているところを想像することができるよ」と語っている。

近年はホッケンハイムとニュルブルクリンクによって交互開催されてきていたドイツGPだが、ニュルブルクリンクが経営破たんを起こしたことにより2015年にはレースがキャンセルされるという事態を迎えていた。

今年は開催契約を結んでいるホッケンハイムで2年ぶりにドイツGPが開催されるが、本来であればニュルブルクリンクが開催する予定の2017年にはどうなるか、まだはっきりとしたことは分かっていない。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、エクレストンが来年のドイツGPを自ら主催者として開催するつもりではないかとのうわさがあると報じている。そして、エクレストンはいまだ正式に来年以降の開催契約締結に至っていないモンツァでのイタリアGPにも救いの手を差し伸べるつもりではないかとも付け加えている。

■アルゼンチンや南アフリカの復活には否定的

一方で、エクレストンは、アルゼンチンや南アフリカでも近いうちにF1が復活するのではないかとのうわさに関しては否定的なコメントを行っている。

アルゼンチンGP復活に関して質問を受けたエクレストンは、「申し訳ないが、彼らは金を持っていないよ」と答え、南アフリカに関しては「そうなればいいだろうが、F1を開催するにはキャラミ(サーキット)はあまりにも小さすぎるね」と語った。

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