ケビン・マグヌッセンが、ルノーとの来季以降に向けた契約交渉をすぐにでも始めたいと語った。
■シーズン開幕直前にルノーに飛び乗ったマグヌッセン
2014年にマクラーレンからF1デビューを飾ったものの、わずか1年でフェルナンド・アロンソにそのシートを奪われた形となったマグヌッセンだが、昨シーズン終盤にはマクラーレンの控えドライバーとしての契約も失っていた。
だが、ロータスを買収してファクトリーチームとしてのF1再挑戦を開始することになったルノーだが、ロータスと契約を結んでいたパストール・マルドナードがスポンサーマネーを持ち込めなくなってしまったことから、今シーズンの開幕前公式テストを目前に控えた2月初旬にマグヌッセンがそのシートを獲得していた。
ルノーの2016年型車R.S.16は2015年のロータスをベースとするものだ。2015年にはメルセデスパワーユニットを搭載していたクルマに急きょルノーのパワーユニットを乗せ換えた、いわば妥協の産物とも言えるものだけに戦闘力が望めるはずもなく、現時点で獲得できているポイントは唯一マグヌッセンが第4戦ロシアGPで稼いだ6ポイントだけという状態だ。
■来季契約の選択権はルノー側に
だが、非力なマシンで苦戦を続けながらも、マグヌッセンは来年もルノーにとどまりたいと思うと母国デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』に次のように語った。
「交渉が今シーズンのあまり遅い時期にならないことを望んでいるよ。そうなるのはいやだな」
「できれば、可能な限りすぐに交渉を始められるといいんだけどね」
「最終的には、それは僕が決められることではない。僕はここにいられてすごく満足しているし、このプロジェクトの一員としてとどまりたいと思っている。今はそれ以上のことは言えないけれどね」
『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』によれば、ルノーはマグヌッセンと1年契約を結んでいるが、その契約には2017年の契約に関するオプション(選択権)が含まれているという。
最近、ルノーでは来季に向けてトロロッソのカルロス・サインツに興味を持っているとの報道も行われている。