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F1ナイトレース開催は今後の課題だとバクー

2016年06月07日(火)20:19 pm

今月19日(日)に決勝が予定されているF1ヨーロッパGPは、アゼルバイジャンの首都バクーで行われる初のF1レースとなる。

【動画】世界遺産を駆け抜ける、バクー市街地コースでの初テスト走行のオンボードカメラ映像

今週末はモントリオールでカナダGP(12日決勝)が開催されるが、F1は休む間もなく翌週にはバクーの市街地でのレースに臨むことになる。これから7月にかけて、F1は3回連続で1週おきにレースが開催される1年でも最も過酷な時期を迎えることになる。

■バクーは世界でも有数の市街地コース

一足早くバクーに入った統括団体FIA(国際自動車連盟)のF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングは、歴史あるバクーの市街地に設けられたコースでのF1レース開催にゴーサインを出し、次のように語った。

「どこに目を向けても、施設の質の高さが分かるよ」

そのコースでGP3マシンを使って実際に4周のテスト走行を担当したアゼルバイジャン出身のガルフーシン・アブドゥライエフ(19)は、コースの印象を次のように語った。

「バクーはほかの市街地コースに劣らないね。ほかの市街地コースを超えているとさえ言えるよ」

■市街地ながらパワーサーキットの一面も

確かに、バクーにはほかのほとんどの市街地コースとは違う特徴がある。歴史的な建造物に沿ってコースが設けられており、特に旧市街地を走り抜ける部分は道幅もかなり狭くなっている。

だが、長いメインストレートではほかの市街地コースでは見られないほどの高速レースが見られそうだ。ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、その部分でエンジンにかかるストレスはスパ・フランコルシャン(ベルギー)やモンツァ(イタリア)以上となるだろうと報じている。

ホワイティングも次のように語っている。

「このサーキットとどこかを比べるとしたら、シンガポールだろうね。だが、スピードはここのほうがもっと高くなるだろう」

■将来的にはナイトレース開催の可能性も

だが、シンガポールとバクーには大きな違いがある。シンガポールが照明に照らされたナイトレースとして行われるのに対し、バクーは昼間に行われるということだ。

バクーでのF1レースも話題には上ったことがあるものの、現時点では近いうちにナイトレースとして開催される予定はないようだ。

レース主催者のアリフ・ラヒモフは、この件に関してロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように語った。

「ナイトレースは余分なコストもかかるし、サーキットの建設もさらに複雑になってしまう」

「照明の問題がなくても、最初の年には十分過ぎるほどの問題を抱えている。だから、それ(ナイトレース)に関しては明確なプランはない。いつか実現するかもしれないがね」

そう語ったラヒモフは、次のように付け加えた。

「バクーの夜は非常に美しい。だが、我々の街は昼間も美しいよ」

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