2013年までレッドブルで活躍していた元F1ドライバーのマーク・ウェバーが、2レース続けて失望の結果に終わった同郷のダニエル・リカルド(レッドブル)に応援メッセージを送った。
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■リカルドの活躍は見事だとウェバー
ウェバーは、自分の後任として2014年にトロロッソからレッドブルへと昇格したリカルド今季ここまでに見せている活躍を称賛し、次のように語った。
「彼が発揮しているパフォーマンスは年間最優秀ドライバーものだよ。彼にもあれ以上のことはできないだろう」
だが、そのリカルドは第5戦スペインGP、第6戦モナコGPと立て続けにチームのミスで勝利を逃したことで、モナコGP後にはチームに対して激しい怒りをぶつけていた。
ウェバーは現在のリカルドの状況について次のように続けた。
■逆境が訪れる時もある
「残念ながら、それもこのゲームの一部だし、逆境だって訪れるものさ」
「時にはあごに強烈な右フックを食らうことだってあるし、それは厳しいものだ。彼にとっては困難な週末が2度続いてしまった。自分ではできることはすべてやったと感じているのにね」
2014年からWEC(世界耐久選手権)にポルシェのドライバーとして参戦している39歳のウェバーは、次のように付け加えた。
「できることはすべてやっているのにそれに見合う結果が得られないのはドライバーにとっては耐え難いものだ。もちろん不満だって募るさ。だけど、彼はそこからうまく立ち直るよ」
■最も残念なチームはフェラーリ
一方、ウェバーは今季ここまでで最も失望したF1チームとしてフェラーリをあげている。
今季、フェラーリはメルセデスAMGからF1タイトルを奪い取るという目標を掲げてシーズンに臨んでいた。だが、ふたを開けてみればメルセデスAMGに追いつくどころか、逆にレッドブルにメルセデスAMGへの挑戦権を奪われてしまいそうな状況に陥っている。
日ごろから率直な物言いで知られるオーストラリア出身のウェバーは、「ここまでのところ最も残念なチームはフェラーリだね」と語り、次のように付け加えた。
「彼らはまったく本来の力が出せていない。だけどカナダ(12日決勝)ではうまくシーズンを送ることができるようになると予想しているよ」