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ロズベルグ以外にも選択肢はあるとメルセデスAMGのボス

2016年06月03日(金)16:47 pm

メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、仮にニコ・ロズベルグとの契約延長交渉が成立しなかった場合、パスカル・ウェーレイン(マノー)がその後任最有力候補だと示唆した。

■ハミルトン並みの待遇を求めるロズベルグ

今季でメルセデスAMGとの契約が満期を迎えるロズベルグだが、現在は家族ぐるみの付き合いがある元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが代理人としてチームとの交渉に当たっている。そして、ロズベルグ側が求めているのは、チームメートのルイス・ハミルトンに近い条件での契約更新だと考えられている。

正確な数字は明らかにされていないものの、ハミルトンの年俸はボーナスも含めると50億円ほどにも達すると言われている。一方で、ロズベルグの現在の契約はその半額以下だと考えられている。

そして、ロズベルグとメルセデスAMGの交渉は今後かなり難航することが予想されている。

■ほかの選択肢もあると示唆するヴォルフ

ヴォルフは今後の交渉の見通しについて、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。

「現時点で、我々が目指しているのはニコと続けることだ」

「だが、もし合意に至ることができなければ、別のことも考えざるを得ない」

ヴォルフは、ロズベルグが昨シーズンから今シーズンにかけて7連勝を飾るなど非常に好調であることを認めつつも、メルセデスAMGが交渉上かなり強い立場にある示唆し、次のように続けた。

「我々には最強のクルマがあり、非常に強いチームがある。そして、その状態が今後も続くであろうことは分かっている。ニコとの交渉においてはそこが主要な論点となるだろう」

「同時に、彼が我々に何を与えてくれるかも分かっているよ」

■まずはロズベルグとの交渉を優先

来季のメルセデスAMGがひとつ空く可能性があるという事実により、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)などのトップドライバーたちがそのシートを得たいと考えるのは間違いのないことだろう。

仮に、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が興味を示してきたらどうするつもりかと質問されたヴォルフは、次のように答えた。

「ここ数年にわたってほかのドライバーたちに言ってきたのと同じことを彼にも言うだろうね」

「まず、我々は現在のドライバーたちとの交渉を優先するということだ。それが合意に至らなかったときに初めて、我々はほかのドライバーとの交渉を始めることができる」

■ウェーレインが最有力候補?

さらに、ヴォルフはメルセデスAMGの契約ドライバーの中にも有力な選択肢があると示唆した。それはもちろん、昨年DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で最年少チャンピオンに輝いたパスカル・ウェーレインのことだ。ウェーレインは今季メルセデスAMGからのレンタルという形でマノーからF1デビューを飾っている。

「ああ、それは間違いない。彼はDTMでタイトルを取る力があることを示して見せた」

そう語ったヴォルフは、次のように締めくくっている。

「現時点では、彼はマノーで実習を行っているところだ。そしてどこかの時点でメルセデスAMGに加わることになるはずだ」

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