ホンダの新スペックパワーユニットの投入タイミングに関し、チーム側とフェルナンド・アロンソのコメントが食い違っているようだ。
【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
マクラーレン・ホンダは、エンジンパワーの差がそれほど出ない曲がりくねったモンテカルロ市街地サーキットで行われた先週末のF1モナコGPでは、もっと競争力が発揮できると期待していた。
波乱に満ちた決勝こそアロンソが昨年のハンガリーGP以来の5位となり、ジェンソン・バトンも9位でダブル入賞を果たしたマクラーレン・ホンダだったが、予選ではアロンソが前戦スペインGP同様10番手でQ3に進出するのがやっとだった。
■カナダで新スペックパワーユニットを投入するとアロンソ
だが、アロンソは母国スペインの『Marca(マルカ)』に対し、モントリオールで行われる次戦カナダGP(12日決勝)では大きく改善されたホンダの新スペックパワーユニットが登場することを示唆し、次のように語った。
「もっと改善できる余地はある」
「僕たちはカナダ(12日決勝)にもいくつか改良パーツを持ち込むことになる。特にエンジンに関するものをね。僕たちがトークン(開発引換券)をいくつか使い始め、もっと競争力を高めることができるかどうか様子を見ることにしよう」
■マクラーレンもホンダも新スペックPU投入時期を明言せず
だが、マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、まだトークンを使うかどうかの決断はなされていないと主張し、『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「カナダでのエンジンに? いや、とんでもないよ」
さらに、ホンダの広報担当者も「まだ決定していません」と語っている。
ホンダパワーユニットのカナダでのアップグレードに関しては、アロンソのコメントがフライングだったのか、あるいはチームが語っているように本当にまだ決定していないのか、その答えは来週になれば分かるはずだ。