現在フォルクスワーゲンのモータースポーツ責任者を務めているヨースト・カピートがマクラーレン・レーシングのCEOに就任することが決定している。
●NHKで無料F1ニュース放送 BS1「ワールドスポーツMLB」
■カピートの着任が近い?
だが、すでに今年1月にマクラーレンとの契約を結んだカピートだが、フォルクスワーゲンの後任者が決まるまでは現職を離れるわけにはいかないと語っており、実際にマクラーレンでの業務を開始するのは8月の終わりころからだろうと考えられている。
そのカピートが、F1モナコGPが開催された先週末のモンテカルロ市街地コースに姿を見せたことから、このままカピートがマクラーレンでの業務を開始するのではないかとのうわさがささやかれていた。
■具体的にいつ着任するかは分からないとブーリエ
だが、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、この件について質問されると次のように答えた。
「彼がいつ正式に業務を開始することになるのかはっきりとは知らないんだ」
「だが、私の考えではすべてがシンプルだよ。ロン・デニスがマクラーレン・テクノロジー・グループの最高権威だ。そして私はすべてのレースにおけるレースディレクターだ」
「だが、マクラーレン・レーシングは600名以上の従業員を抱えている。そして1シーズンに20レースか21レースが行われている今、私は年間のうち4か月ほどは彼らと会うことができない。レースチームとしては80名ほどだが、500名以上がファクトリーにおり、その管理も必要となる」
■責任分担は明確になっている
そう説明を行ったブーリエは、次のように付け加えた。
「それゆえ、私とヨースト・カピートの間で責任分担が行われるんだ。そして彼はマクラーレン・レーシングの開発戦略に関しても責任を負うことになるのさ」