フェラーリのチャンピオン獲得に向けた戦いはまだ終わっていないとチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは話している。
F1第6戦モナコGPで、フェラーリはセバスチャン・ベッテルがフォース・インディアのセルジオ・ペレスに表彰台を奪われて4位に終わった。また、第5戦スペインGPに続けてメルセデスAMGだけでなくレッドブルにも敗れた。
■問題は予選でのタイヤマネジメント
しかし、フェラーリの力が弱まっているわけではないとアリバベーネは主張し、問題は予選でのパフォーマンスだとレース後に話している。
「表彰台に上らなかったのは一度だけ、それがここだ」
「全レースを振り返るつもりはないが、多くのポイントと、おそらくは勝利の可能性を、どこで、なぜ逃したのかは、われわれ全員が分かっている」
「だが同時に、言い訳もしたくはない。バルセロナ(スペインGP)では、われわれはQ3で十分な力を出せなかった。それがここでも繰り返され、またしても決勝でその代償を支払うことになった」
アリバベーネは、フェラーリが抱える問題は「危機的」なものなどではなく、常にピレリタイヤを作動温度領域にたもてるよう、マシンセットアップに取り組むことが必要だと説明している。
タイトルの可能性から徐々に遠ざかっているのではないかと聞かれると、アリバベーネは「ノー!」と答え、こう話した。
「チームの集中を保つのが私の責務だ。まだ残りは15戦あり、時間はたっぷりある。だが、予選最後のセッションでの問題について理由を解明しなければならない」
■クラッシュしたライコネンを擁護
モナコGPでキミ・ライコネン(フェラーリ)は序盤にクラッシュしてリタイアしたが、アリバベーネは次のように話し、擁護した。
「ドライバーは個々に好きではないコースがあるものだ。キミはモナコが好きではない。ここで勝ったことはあるけれども」
「キミに文句を言う理由など見当たらない。ほかのコースでは、彼は以前と同じように良い走りをしているのだから」