2016年F1第6戦モナコGPが5月29日(日)、モンテカルロ市街地サーキット(全長3.337km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が今季初勝利をあげた。通算では44勝目。
●【レース結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
ウエットコンディションとなった決勝は、セーフティカー先導によるスタートとなる。8周目にセーフティカーが戻ると、ポールポジションのダニエル・リカルド(レッドブル)がメルセデスAMG勢との差を大きく開いていく。その後、雨にぬれたコースではクラッシュが多発。ルノーのジョリオン・パーマーやフェラーリのキミ・ライコネンなどがクラッシュで姿を消し、数度にわたってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入される荒れた展開となる。
レースが中盤に差し掛かるころから天候が回復し、ドライタイヤへ交換するドライバーが出始める。チームメートのニコ・ロズベルグをかわして2番手に浮上していたハミルトンが先頭のリカルドより先にドライタイヤに交換。その後リカルドもピットに向かうが、ここでタイヤ交換作業が大きく遅れるミスが発生。ハミルトンは労せずしてトップの座を奪うことに成功する。
結局、ハミルトンがそのまま最後までトップで走り切り、今季6戦目にしてうれしい初優勝を飾った。2位にリカルドが入り、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが3位表彰台を獲得する活躍を見せた。
4位から10位までは以下の通り。
4位セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、5位フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、6位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、7位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、8位カルロス・サインツ(トロロッソ)、9位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)。
マクラーレン・ホンダ勢は上記の通り2台ともポイント圏内でのゴールを達成。次戦以降に向け大きな勢いを得て伝統のモナコGPを終えている。
次戦、2016年F1第7戦カナダGPは、6月10日(金)現地時間10時(日本時間23時)に開幕。決勝は6月12日(日)現地時間14時(日本時間13日3時)にスタートする。