ルノーの新型エンジンは、レッドブルのダニエル・リカルドとルノーのケビン・マグヌッセンが使用する。
F1モナコGP(29日決勝)にルノーは予定を前倒しして新型エンジンを持ち込んだ。しかし、2基しか間に合わなかったため、レッドブルとワークスチームのルノーF1に各1基ずつ割り当てられている。
■スペインGPでの戦略は「最善を期した」結果
第5戦スペインGPでは、姉妹チームのトロロッソから移籍してきたばかりのマックス・フェルスタッペンがいきなり初優勝。トップを走っていたリカルドは、チームが3ストップ戦略を選んだことで結局4位に終わった。
しかし、チームが故意にフェルスタッペンを優遇したとは思っていないとリカルドはモナコGPを前に話している。
「そんなことは考えたこともないよ」
「3ストップは、最善を期して選ばれたんだ」
■新型エンジンはポイントが多いドライバーに
ルノーの新型エンジンで、1周0.5秒の短縮が期待されている。リカルドが新型エンジンを与えられたのは、ドライバーズ選手権のポイントがフェルスタッペンより多いからだ。
「エンジンが1人にしかない場合、選手権で前のドライバーに与えられることは以前からはっきりしていた」
「それは、マックスがチームに来る前から決まっていたことだ」とリカルドは説明している。
フェルスタッペンはF1史上最年少の18歳で初優勝し、今やセナやシューマッハの再来とも言われる期待の若手だ。リカルドはそれを歓迎している。
「僕が上回れれば、僕にとってはいいことしかないし、たぶん僕たち2人のキャリアにとってもいいことだ」