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「ハミルトンとロズベルグは学んだはずだ」とメルセデスのボス

2016年05月25日(水)18:37 pm

メルセデスAMGの実質的なチーム代表であるトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、今週末のF1モナコGP(29日決勝)では、自分たちのドライバーが再び同士打ちを演じることはないはずだと主張した。

【動画】メルセデスAMG、1周目に2台でクラッシュする映像/F1スペインGP決勝レース

前戦スペインGP(第5戦)決勝では、スタート直後の1周目に現在のランキングリーダーであるニコ・ロズベルグと、現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンがクラッシュ。2人ともそのままグラベルにつかまり、早々とレースを終えていた。

■ドライバーには完走する責任がある

その事故のあとでも、今後もこれまで同様2人には自由に戦わせると発言していたヴォルフだが、モナコGPに向けた公式プレビューの中では次のように述べている。

「ドライバーたちも、我々がどのようなやり方をしているのかは分かっている。チームは彼らに可能な限り最高のクルマを与える責任がある。そして彼らにはそのクルマの能力を最大限に発揮させるとともに無事に最後までクルマを走らせる責任がある」

■スペインの一件でドライバーたちが学んでくれたはず

ヴォルフはさらに、母国オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙に次のように語った。

「バルセロナ(スペインGP)のことを考えると身体に痛みを覚えるよ」

「チームはあれで43ポイントを失ってしまったんだ。我々のドライバーたちがあれから学んでくれたことを期待している。もちろん、これに似たようなことはここまでの2年間にも起きていたけれどね」

ヴォルフが言及したのは、2014年のベルギーGPで起きた接触事故のことであるのは明らかだ。

■スペインのクラッシュは両者に非があった

スペインGPでクラッシュが起きた直後には、チームの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、ハミルトンにそのクラッシュの責任があると明言していた。だが、ヴォルフはロズベルグのほうもエンジンモード設定のミスを犯していたことを明らかにしていた。

だが、ヴォルフは今では「彼らのどちらにも非があった」と語り、次のように続けた。

「ルイスについてはあまりにも攻撃的過ぎた。そしてニコに関しては、そのときのエンジンセッティングでは160馬力を失うことを知っておくべきだった」

■ハミルトンのライフスタイルに口出しする必要はない

一方、最近ハミルトンがカンヌで何らかの事件に巻き込まれたようだとのうわさが報じられるとともに、そのパーティーざんまいのライフスタイルにチームがついにおきゅうをすえることにし、モナコでは出走が認められなくなるかもしれないとのニュースが報じられていた。

だが、このうわさに関しては、チーム広報担当が否定。チームの公式プレビューにもハミルトンのコメントが掲載されている。

ヴォルフは、ハミルトンはサーキット外でのライフスタイルもうまくコントロールしていると次のように主張した。

「彼自身が、何が彼にとっていいことで、何がそうでないかは一番よく分かっている。もし自分のライフスタイルがパフォーマンスに影響を及ぼすようなことがあれば、彼はそれを変えるだろう。だから、彼のために我々が何かをする必要はないんだ」

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