レッドブル首脳のヘルムート・マルコ博士はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を高く評価、アッと言う間にダニエル・リカルドの速さと肩を並べるはずと話す。
【結果】F1スペインGP予選の順位、Q1-Q2-Q3のタイム
「べつにリカルドを打ち負かさなくても良い」とマルコ。「ただ、彼(リカルド)と同じレベルの走りが求められる」
「チームとしては、そこが重要なのだ」とマルコは、オーストリアの放送局『ORF』に語った。
強もてで知られるマルコ。レッドブルにフェルスタッペンのシートを用意するため、ダニール・クビアトをトロロッソに降格させる決定を下したのも彼だ。
フェルスタッペンは、F1でことし2年目の18歳だ。そんな若手をプレッシャーにさらして良いものかどうか質問されたマルコは、次のように答えた。「17歳の彼をF1に引き上げたときも、ありとあらゆることを言われたよ。今でも覚えている」
「するとどうだろう、FIA(国際自動車連盟)の年間表彰で4つのうち3つの賞をフェルスタッペンが勝ち取るなど、称賛の嵐となった」
「彼がどれほど精神的に強い人間か、他にどんな才能を持っているかわれわれが把握していなければ、決して(フェルスタッペンとクビアトの)シートは交換しない」
「もし世界チャンピオンを狙うなら、いずれはプレッシャーに耐えなければならない。すでに彼は実践しているがね。そして今、それが可能なことをわれわれチームに示すチャンスが彼にやってきたのだ」
フェルスタッペンのレッドブル昇格は、メルセデスAMG会長ニキ・ラウダも評価していて興味深い。
「フェルスタッペンとリカルドの速さがどれだけ接近しているか、われわれも注意深く見守る必要があるだろう」とラウダ。
「仮にフェルスタッペンが評判どおりのドライバーだとしよう。すると2017年は、われわれがルイス(ハミルトン)とニコ(ロズベルグ)を擁するように、ヘルムート(マルコ)もトップクラスのドライバーを2人抱えるではないか。私はそれを憂慮している」