NEXT...F1開催スケジュール

降格のクビアト、突然の宣告に「ショックだった」

2016年05月13日(金)20:37 pm

レッドブルからトロロッソに降格になったダニール・クビアトは、冷静に構えてはいるが、この決定に明らかに不満を感じている。

12日(木)、F1スペインGP(15日決勝)を前に、恒例のドライバー6人による記者会見が行われ、クビアトのほかに、トロロッソからレッドブルに昇格になったマックス・フェルスタッペンと、トロロッソのチームメートであるカルロス・サインツが3人並んで座った。

そこでクビアトは次のように語った。

「もちろん、決定はある意味ショックだった。今はもう仕方のないことだ。僕は常にコース上で答えを出してきたし、これからも何も変わらない。コース上でできる限り大きな声で答えを出すよう努力するだけだ」

「(トロロッソは)すごく好きなチームだ。この数日間、とても温かく迎えてくれた。それに感謝しているし、チーム内の雰囲気もすごく前向きだ」

「チームにとっても僕にとっても、目標は明らか。僕はコース上で限界まで攻め、そこで答えを出す」

■マルコから電話で告げられたクビアト

フェルスタッペンとシートを交換するという知らせは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコから電話で受けたことをクビアトは明かした。

「20分くらい話したと思う。僕は説明が聞きたかったし、それは当然の権利だと思う。いろいろと詳しく興味深い話を聞いたけれど、今は自分の胸にしまっておく」

クビアトは、モスクワでドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を見ている最中に電話を受け、「話し終わったあと、ドラマの続きを見た」と話している。

この決定の本当の理由は何だと思うかと聞かれると、クビアトはこう答えた。

「僕は自分がチームのためにあらゆることをやってきたと思っている。ポイントも獲得し、開発もしっかりやった。一緒にうまく取り組んでいた」

「決定を下したほかの人たちに聞くべきだ。彼らのほうがちゃんと答えられるだろう。僕には理由がまったく分からない」

■クビアト降格の最大の理由は

今回の決定は、クビアトが1周目にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に2度追突した第4戦ロシアGPの直後に下された。

しかしベッテルは、「(シート交換は)事前に決まっていたと聞いた」と12日(木)に話している。

クビアトも次のように話す。

「かなり前から彼らはこうしたがっていた。機会が訪れて、決定が下されたんだ」

その最大の理由は、ほかのチームに奪われる前にフェルスタッペンと長期契約を結ぶことだったとみられている。

当然ながらクビアトは不満を口にしている。

「決定には満足できない。そのやり方も、タイミングも。チームとの契約があったのに、突然すっかり変わってしまったんだ」

クビアトのツイッターやフェイスブックのプロフィールからは、レッドブルの文字が完全に消され、現在は「F1ドライバー、DK26」となっている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック