カルロス・サインツは、チームメートだったマックス・フェルスタッペンのレッドブル昇格に希望を見いだしている。
F1スペインGP(15日決勝)から、レッドブルのダニール・クビアトがトロロッソに移り、代わりにフェルスタッペンがレッドブルで走る。
■自分にとってもいいことだとサインツ
21歳のサインツは、母国グランプリを前にした11日(水)に、スペインのメディアに対して次のように話した。
「今後1、2年でステップアップすることが僕の目標であり、それが僕の考えていることだ。外からどう見えるかは分かっているよ。この件を知ったときには、当然、自分なら良かったと思ったのも本当だ」
「でも、僕にとってもいいことだと思うんだ。レッドブルは僕たち2人の結果を見ているわけだから、僕にも来年か2018年にステップアップする可能性がある」
F1チャンピオンを目指すなら、ほかのチームへの移籍を目指すべきではないかという質問に、サインツはこう答えた。
「もちろん、フェラーリやマクラーレンなどほかのチームについても考えられる。でも、中短期的な目標はあくまでもレッドブルだ。彼らは僕のキャリアに大きな投資をしてくれたんだから、僕もそれに報いたい」
■フェルスタッペンとの間に「緊張はあった」
フェルスタッペン昇格の背景には、サインツとの関係悪化もあったと言われている。フェルスタッペンのエンジニア2人もチームを辞めた。サインツは次のように話している。
「緊張はあった。でも、それはほかのチームでも同じだと思う。マックスと僕のライバル関係は去年からあったものだ」
「その点でもいいことだと思う。新しい人たちが加わってチームが少し冷静になる。最終的には、チームが選手権5位を獲得する助けになるはずだ」
■クビアトとは旧知の仲
新たにチームメートになるクビアトは、サインツと同じ1994年生まれだ。
「お互い12、3歳の頃から知っている」
「彼はレッドブルを去ることになったけれど、だからといって才能を失ったわけじゃない。僕がGP3でレースした頃と同じか、さらに成長しているはずだ」
「忘れちゃいけないよ、彼は去年、リカルドより多くのポイントを獲得したんだ。僕より1年多く経験しているし、このチームはすでによく知っている。だから、すごく手強い相手になるはずだ」
「それに、これでチームの環境が良くなり、僕たちの良い関係が後押しになって、選手権5位フィニッシュにつながるかもしれない」