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ロシアGPはピレリ復帰後100戦目 タイヤ戦略は1ストップが主流

2016年05月04日(水)11:48 am

F1ロシアGPは、ピレリが2011年にF1へ復帰後100戦目となる節目のグランプリとなった。

レースは、ニコ・ロズベルグがポール・トゥー・ウィンでロシアGPを制し、2015年メキシコグランプリから続く連勝記録を更新した。スーパーソフト(レッド)でスタートしたロズベルグは、21周目にソフトタイヤ(イエロー)へ交換した。

チームメイトのルイス・ハミルトンは2位を獲得。ハミルトンは、予選Q3時のメカニカルトラブルによって10番グリッドからスタートし、ロズベルグと同じ戦略を採って8つポジションを上げた。

■レッドブルは異なる戦略

大半のドライバーがスーパーソフトからソフトへ繋ぐ1ストップ戦略を採った中、レッドブルの両ドライバーは異なる戦略を実行した。セーフティーカー導入を招いたスタート直後の事故に巻き込まれたことが、彼らの戦略にも影響を及ぼした。ダニエル・リカルドとダニール・クビアトは、ともにミディアムタイヤへ交換している。

クビアトは、50周以上の距離をフィニッシュまで走り切り、10秒のストップ&ゴーペナルティーを受けながらも15位でフィニッシュした。

■ペレスは中古タイヤでポイント獲得

フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、1周目に中古のソフトタイヤへ交換し、残り20周時点で再度中古のソフトタイヤへと交換する戦略によってポイント圏内でフィニッシュした。

■2ストップ最上位はマッサ

2ストッパー中の最上位ドライバーは、5位を獲得したウィリアムズのフェリペ・マッサだった。マッサは、最終スティントをスーパーソフトで走行した。6名のみが2ストッパーで、残りの完走者は全て1ストッパーだった。

■ポール・ヘンベリー(ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)のコメント
「序盤のセーフティーカー導入がレースへ興味深い要素を加え、数名のドライバーが独自の戦略にトライしていました。FormulaOne史上においてもタイヤへの負荷が大きい現行マシンで、ダニール・クビアトは、ほぼ全てのラップを1セットのミディアムコンパウンドで走り切りました。

他にも様々な戦略が見られた中、フェルナンド・アロンソ、ケビン・マグヌッセン、ロマン・グロージャンは1ストップ戦略を最大限に活用し、スターティンググリッド以上のポジションでフィニッシュすることができました。

全3種類のコンパウンドで摩耗とデグラデーションのレベルが低かったため、予想通り1ストップ戦略が主流となりました。今回は、ピレリが2011年にFormulaOneへ復帰後100戦目となる節目のグランプリでした」

53周で争われるレースで、ピレリが予測した最速戦略は、スーパーソフトでスタート、18周でソフトへ交換する1ストップ戦略だったという。
ロズベルグは、ほぼ同じ戦略を採ったが、序盤のセーフティーカー導入もあって、第1スティントで21周を走行した。

■コンパウンド毎のラップタイム上位:
●ミディアム
1 クビアト 1分42秒344
2 グティエレス 1分42秒378
3 リカルド 1分43秒538

●ソフト
1 ロズベルグ 1分39秒094
2 ライコネン 1分40秒101
3 ハミルトン 1分40秒266

●スーパーソフト
1 マッサ 1分39秒743
2 ロズベルグ 1分41秒364
3 ウェーレイン 1分41秒907

■最長スティント:
ミディアム 51周(クビアト)
ソフト 41周(サインツ)
スーパーソフト 27周(エリクソン)

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