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シロトキン、初F1走行で正ドライバーに勝った!

2016年04月30日(土)13:40 pm

ロシア人若手ドライバーのセルゲイ・シロトキンが、初めてのF1走行で自身の可能性をアピールすることに成功した。

26日(火)にルノーとテストドライバー契約を行ったことが正式に発表されたばかりのシロトキンは、早速29日(金)に地元ロシアで開幕したF1ロシアGP(5月1日決勝)の金曜フリー走行1回目に出走。

前日にシート合わせを行ったばかりのケビン・マグヌッセンのクルマで90分間のセッションに臨んだシロトキンは、正ドライバーのジョリオン・パーマーよりも0.8秒速いベストタイムを刻んでみせ、将来のF1デビューへ向けて幸先のよいスタートを切っている。

■パーマーより速かったことには驚いたとシロトキン

初めてステアリングを握ったルノーR.S.16でロシアGPフリー走行1回目を13番手で終えたシロトキンは、セッション後に次のように語った。

「うん、自分でも驚いたよ。F1でのコンマ8秒は本当に大きいからね」

「それに、僕たちはほぼ同じ量の燃料を使っていたんだ」

そう語ったシロトキンは、次のように付け加えた。

「だけど、僕はそれ(パーマーを上回ること)を目標にしていたわけじゃないんだ。あれが僕のこれまでの人生で最高のラップだったとは言えないよ」

そのシロトキンが今年の最大の目標として掲げているのが、フル参戦するGP2シリーズのタイトルを取ることだ。そうすれば、F1デビューへ向けていい弾みがつくことは確かだろう。

「僕の一番の目標はGP2タイトルだ。もちろんドライバーなら誰でもF1を夢見ているし、僕もそれは同じだ。だけど、まずは今シーズンの結果がどうなるか様子を見ないとね」

■シロトキンの仕事にはボスも満足

ルノーのレーシングディレクターを務めるフレデリク・ヴァスールも、金曜日のシロトキンのパフォーマンスには満足しているようだ。

「最初のフリー走行でドライバーのパフォーマンスを評価するのは難しいものなんだ」

「2台のクルマがそれぞれ異なる量の燃料を積んでいたり、異なるエンジンマップを使っていたり、その他もろもろの要素があるということを忘れてはならないからね」

「それに、私はセッションの前に彼(シロトキン)に伝えておいたんだ。クルマは2回目のセッションでケビンが使えるようにしておかなくてはならないとね。そして、ソチはほかとは違うサーキットだしね」

そう語ったヴァスールだが、最後は次のように締めくくっている。

「だが、正直なところ、セルゲイは非常にいい仕事をしたよ」

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