今年、F1参戦を開始したばかりのハースのチームオーナーであるジーン・ハースが、もしトップチームが契約を望むのであれば、第1ドライバーであるロマン・グロージャンを無理に引き留めるつもりはないと語った。
■開幕2戦連続上位入賞でアピールしたグロージャン
新規参戦チームながら、昨年までロータスに在籍していたグロージャンは開幕戦オーストラリアGPで6位、第2戦バーレーンGPでは5位に入る健闘を見せ、チームに2戦連続でのポイントをもたらしていた。
前戦中国GPで他車との接触もあり19位に終わってしまったグロージャンだが、新規参戦チームでいきなり開幕2戦連続の上位入賞を果たしたことでその実力をアピールする機会となったのは確かだ。そしてグロージャンがフェラーリとの関係の深いハースに移籍を決めたのは、いつかはフェラーリに行きたいという気持ちがあるためだということを知らない者はいない。
フェラーリでは、キミ・ライコネンの契約が今季末までとなっており、早ければ来年のシートがひとつ空く可能性も高いと見られている。グロージャンもそのチャンスを狙っているのは間違いない。
■トップチームへ行くチャンスがあるなら止めない
ハースは、そんなグロージャンに関して『Tuttosport(トゥットスポルト)』に次のように語った。
「私は決して(チーム残留に)気乗りのしないドライバーをチームにとどめておくつもりはないよ」
「ロマンは現時点では満足している。だが、2つのトップチームのうちいずれかが彼と契約したいと考え、契約解除の違約金を支払う準備ができていると言うのであれば、それを受け入れないのはばかげたことだろう」
そう述べたハースは、次のように付け加えた。
「ロマンはいいやつだし、彼にF1タイトル争いをするチャンスが訪れるのであれば、彼にそれにチャレンジする機会が与えられないのはフェアじゃないからね」