メルセデスAMGが、前戦F1バーレーンGPでダメージを負ったルイス・ハミルトンのギアボックスをそのまま今週末の中国GPで使うのはあまりにも「リスク」が大きすぎると語った。
ここまで開幕2戦でチームメートのニコ・ロズベルグに連敗を喫しているハミルトンは、3年連続で自身にとって4回目のF1タイトル獲得に向け、中国ではなんとか勝利を得たいと考えていたはずだ。
■レース中に破損の可能性大
バーレーンGP決勝のスタート直後にウィリアムズのバルテリ・ボッタスに追突されたハミルトンは、その後3位まで追い上げてレースをフィニッシュしていた。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、レース後に行われたギアボックス点検の結果、ディファレンシャル部分のベアリングが損傷を受けていたことが明らかになったという。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』には、メルセデスAMGのエンジニアの次のようなコメントが掲載されている。
「あと600kmはもつ可能性もある。だが、100kmしかもたないかもしれない」
「それをそのまま使うのは、リスクがあまりにも高すぎる」
■ハミルトンもリスク回避に同意
現在のルールでは同じギアボックスを6戦連続で使用しなくてはならないことになっており、それに満たないうちに交換するとグリッド降格ペナルティーを受けることになる、
つまり、今回ギアボックスを交換することで、ハミルトンは予選結果から5グリッド下がった位置から決勝をスタートすることになる。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、レース中に完全に破損してしまう可能性があると伝えられたハミルトンは、ギアボックスを交換するというチームの判断に同意したと伝えている。