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アウディ、WEC開幕戦へ2台体制で参戦 新マシンは約1,000馬力

2016年04月13日(水)21:37 pm

アウディはFIA世界耐久選手権(WEC)参戦5年目。開幕戦シルバーストーンに、2台の新型LMP1マシン『Audi R18』で臨む。

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シルバーストーンでアウディは、LMPマシンで3回、ツーリングカーで1回の優勝獲得経験がある。昨年は、2位との差がわずか4.6秒という非常にスリリングなレース展開を経て優勝を飾った。

■アウディモータースポーツ代表Dr. ウォルフガング ウルリッヒ
「今年からレースの状況は完全に一新された。ワークスチームのすべてが新型マシンを投入してくる。我々の新型Audi R18も、ボルト一本にいたるまで、従来マシンとは異なるものに生まれ変わっている。どのチームが優勢なのか、現時点では誰にも予想がつかない。全チームが一堂に会するのは、シルバーストーンでの開幕戦が初めてとなるからね」とコメントした。

アウディは大部分を見直し、LMP1マシンを生み出した。新型 Audi R18 に搭載されるV6 TDIエンジンの燃費は、従来比で約10%も向上。この優れた効率の良さは、並み居る強豪に対して非常に有利となる部分だ。

新しいハイブリッドシステムを搭載した新型Audi R18は、システム全体で約1000hpという出力を発揮。これまででもっともパワフルな1台となった。エアロダイナミクス、モノコック、そしてサスペンションなどが、統合油圧システムなどと共に一新されている。

これらは、レースのレギュレーションが求めるハイパフォーマンスと低燃費を高度な次元で両立することに狙いをしぼって開発された。また新型Audi R18は、従来比50%以上の電力をバッテリーに蓄積できるようになっている。

■Audi R18 革新的進化を遂げた新しいハイブリッドスポーツカー

TDIエンジンとハイブリッドのパワートレインは、1,000hpを超えるパワーを発揮する一方で、燃料消費量は従来比で10%削減することに成功。

アウディのモータースポーツ部門の最高責任者であるDr. ウォルフガング ウルリッヒは次のように述べている。
「厳しいレギュレーションによって、従来にも増してエネルギー効率に優れたレースカーが誕生することになった。我々は公道を走る市販モデルについても、同じテーマで開発に臨んでいる」

「この種のモータースポーツは、今後も自動車エンジニアリングの目標となる実例を設定し続けるだろう。アウディにとって、市販モデルとの関連性は、過去35年間、レース活動の主要なテーマであり続けてきた」

全9大会で争われるFIA世界耐久手権(WEC)の第一戦は、4月17日の現地時刻12:00(欧州中央時間13:00)にスタートする。

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