レッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイは、ルールが大きく変わる2017年に向けたF1マシンの開発とアストンマーティンの仕事を同時進行するようだ。
天才デザイナーと高く評価されている57歳のニューイだが、2年前に第一線から退いた。空力に関する制限が厳しく、パワーユニットの性能で勝負が決まる現在のF1には幻滅していると伝えられている。
■アメリカズカップの仕事は完了
ニューイは、ヨット競技の最高峰アメリカズカップを戦うイギリスチームのヨットをデザインしていたが、その仕事は終わったとレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが明かした。
「契約していた仕事は完了したので、アメリカズカップに対するわれわれの関与は終わっている」
「商品はすでに届けた。彼らの手助けになればと願っている」
■次はアストンマーティン
ニューイは今後もF1以外の大プロジェクトを抱えている。今季からレッドブルと提携したアストンマーティンのために、F1より速い「ハイパーカー」を開発する仕事だ。
「このロードカーの仕事があるから、今後2年間は手一杯以上の状態だ。その後どうなるかは見てみよう」とホーナーは話す。
ニューイが2017年のF1マシンに費やす時間は50%だとホーナーは説明する。
「エイドリアンは昨年同様、時間を50-50に分ける予定だ」
「近いうちに、彼は2017年について検討を始めるだろう。レギュレーションはほぼ固まったようだからね」