F1第2戦バーレーンGPでは、タイヤ戦略によってフェラーリがメルセデスAMGに対して有利に立つ可能性もある。
今年から1レースのタイヤ選択は従来の2種類から3種類に増え、全13セットの配分をチームが自由に決められるようになった。
バーレーンGPのタイヤ選択は、チームごとの違いが開幕戦オーストラリアGPより大きい。
フェラーリは最も硬いミディアムタイヤを3セット選択したのに対して、メルセデスAMGはミディアムを1セットしか選択せず、代わりに1段階軟らかいソフトタイヤをフェラーリより2セット多い6セットにしている。
■タイヤ選択は15週間前のもの
元F1ドライバーのマルク・スレールは、オーストラリアGPではメルセデスAMGがミディアムタイヤで長く走る戦略を取って逆転優勝したことに触れ、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』で次のように語っている。
「メルセデスAMGは、使えるミディアムが1セットしかないことを後悔しているかもしれない。彼らがメルボルンで勝利した際に履いていたのはミディアムだったからね」
「一方、フェラーリはミディアムを3セット持っている」
タイヤ選択は、ヨーロッパ以外のグランプリでは輸送の関係で15週間前に決定しなければならない。そのため、チームが決断を下したのは昨年12月のことだ。
「オーストラリアで何が起きるかを予測するのは不可能だった」とスレールは話す。
■レースを面白くする新ルール
新しいタイヤルールはレースを盛り上げるのに貢献しているとスレールは話す。
「間違いなく良くなった」
「複雑に見えるが、実際に行ってみると、かなり良いルールだ」