来年以降のF1イタリアGP開催継続が危ぶまれる状況となっているモンツァ・サーキットだが、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンがこの件に関して矛盾するコメントを行ったと伝えられている。
最近、高額の開催権料を求めるエクレストンとイタリアGP主催者であるAci(イタリア自動車クラブ)との交渉は事実上すでに決裂に終わったと報じられていた。
■イタリアGPは継続されるだろうとF1ボス
だが、エクレストンはこのほど『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「(レースは)継続されると思う」
「我々が男としての話し合いを続けているのは事実だ」
「最終的には、きっと好ましい結論に到達すると思うよ」
■来年どうなるかは分からないとも発言
しかし、エクレストンは27日(日)には、来年イタリアGPが開催されるかどうかはまだ分からないと『The Mail on Sunday(メール・オン・サンデー)』に次のように語った。
「来年に関しては疑問符が付く状態だね。もし開催されなければ、全部で20レースになるだろう」
■ラスベガスとの交渉も明らかに
一方、エクレストンはラスベガスでアメリカでの2つめのF1レース開催実現を目指して主催者側との交渉を行っていることを明らかにしている。だが、もし今後ラスベガスでのレースが増え、モンツァでのイタリアGP開催も継続ということになれば、年間でのレース数は22ということになる。
だが、エクレストンは現時点での21レース以上にレース数が増える可能性はないだろうと示唆し、次のように語った。
「今は21レースだ。もっと増える可能性もあるが、私はそうはならないと思っている。チームの中には疲れ切っている者たちもいるからね」