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なぜ?F1バーレーンGPでも不評の新予選方式継続が決定

2016年03月25日(金)16:46 pm

来週末のF1第2戦バーレーンGP(4月3日決勝)でも、開幕戦オーストラリアGPで実施された新予選方式がそのまま継続されることになった。

■メルボルンで不評を買った予選新方式

予選Q1からQ3までの各セッションにおいて90秒ごとに1人ずつドライバーがノックアウトされるという新予選方式がオーストラリアGPで採用されたが、想定に反して盛り上がりのない予選となってしまっていた。

各チームの首脳陣は、オーストラリアGP決勝の開始前に投票を行い、次戦バーレーンGPからは2015年までの方式に戻すことで合意したと伝えられていた。

■F1委員会で全員の意見が合致せず

しかし、再びルールを改正するにはF1委員会での承認が必要となる。F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、F1委員会を始め、レース主催者や主要スポンサーに対して、予選方式の変更に関して木曜日(24日)までにFAXで投票するよう求めていた。だが、結果としてバーレーンGPでも開幕戦と同じ予選方式がそのまま継続されることになったものだ。

F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、これに関してイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のような説明を行った。

「チームたちは話し合いを行っている。だが、以前の方式に戻すことに関しては全員一致とはならなかった」

予選新方式の撤廃に対して反対票を投じたと考えられている者の中には、そのエクレストンやFIA会長のジャン・トッドも含まれていたと考えられている。

■第3戦以降の予選方式は不透明

エクレストンはドイツの『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルト・モートアシュポルト)』に次のように語った。

「我々は慌ててことを運ぶようなことはしなかった。つまり予選方式の変更はない。少なくとも、次のバーレーンGPではね」

「その後はどうすればよいか、また検討を行うこともできる」

■今回の決定に多くの疑問の声

だが、多くのファンが今回の決定に対して怒りの声を上げることになるのは確かだろう。

1992年のF1チャンピオンであるナイジェル・マンセルは、自身のツイッターに次のように書き込んでいる。

「どうしてスポーツのルール制定者がファンの声に耳を傾けようとしないのか、私は不思議でしようがないよ」

また、ある匿名のチーム代表も『Auto Bild(アウト・ビルト)』に「またバーレーンでも大騒ぎに発展しそうだよ」と語っている。

さらに、今回の決定に対して批判的論調を行っているメディアも少なくない。

『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者が、一連の予選方式騒動に関して「ブレーキがキーキー音を上げ、吐き気を催すカテゴリーにおいて、またもUターンが行われた」と皮肉たっぷりに書けば、『Bild(ビルト)』も「今回の決定に関し、我々にできることはただ首を横に振ることだけだ」としている。

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