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モンツァでのF1イタリアGP継続が風前の灯

2016年03月22日(火)16:48 pm

イタリアでの最近の報道によれば、モンツァでのF1イタリアGP開催継続の望みが最終的に絶たれてしまうことになりそうだ。

■モンツァでのイタリアGP開催は今年が最後?

モンツァは1950年からずっとイタリアGPを開催してきた伝統的F1サーキットだ。だが、『Il Fatto Quotidiano(イル・ファット・クォルティディアーノ)』は、モンツァでのF1開催は今年が最後になるだろうと報じている。

いったんは地方政府の法律改正により、モンツァでのF1開催継続に光明が差したとも報じられていた。だが、結局F1最高責任者バーニー・エクレストンとの開催権料に関する交渉が決裂してしまったようだ。

イタリア自動車クラブ(Aci)の会長を務めるアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは『Il Fatto Quotidiano(イル・ファット・クォルティディアーノ)』に対し、「これ以上交渉の余地はない」と語っている。

伝えられるところによれば、イタリア北西部のサーキット運営をつかさどるSIAS(Societa Iniziative Autostradali e Servizi SpA)では世界最高峰二輪選手権であるMotoGPのために大幅にモンツァ・サーキットの改修を行っていることでも知られているが、こうしたことによりエクレストンとの関係が悪化してしまったようだ。エクレストンはSIASに対し、F1をとるかMotoGPを取るかはっきりするよう求めたという。スティッキ・ダミアーニも「利害の対立」があると認めている。

『Il Fatto Quotidiano(イル・ファット・クォルティディアーノ)』によれば、エクレストンはAciが最終提示した1,900万ユーロ(約24億円)のレース開催権料を拒絶したという。

■代替開催地有力候補はイモラ

だが、スティッキ・ダミアーニはその後『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に対し、モンツァにはまだF1開催を継続するチャンスは残されていると次のように主張した。

「今後のイタリアGPに関する交渉はまだ続いている。モンツァが第一候補だよ」

「私はイタリアでグランプリを継続するために全権委任を受けており、モンツァが好ましいと考えている。だが、もしその問題を解決できなければ、違う手段を講じるしかないだろう」

現時点での第二候補は、1981年から2006年までサンマリノGPを開催していたイモラだろうと考えられており、フェラーリとの関係が強いムジェロ・サーキットにも可能性があると言われている。

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