フォーミュラEメキシコ大会(3月12日(土)決勝)がF1メキシコGPと同じエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催された。しかし、コースレイアウトはフォーミュラE独自のもので、F1のコースとは一部を除いて違うものだ。
■優勝者が失格に・・・
レースではルーカス・ディ・グラッシが優勝。今シーズン2勝目、ドライバーズランキングでトップに返り咲いた。...はずだったが、レース後の車検で最低重量違反が判明。レース失格処分となる。
レース後の車検でディ・グラッシの1台目のクルマが886.2Kgしかなく、規定の車両最低重量に1.8Kg足りないことが分かった(車両最低重量888Kg)。そのためディ・グラッシのメキシコ大会での記録は除外となった。チームは控訴しなかった。
これにより、優勝は(2位でゴールした)ジェローム・ダンブロシオになり、今シーズン初勝利を挙げることとなった。3位だったセバスチャン・ブエミは2位に、4位だったニコラス・プロストは3位に繰り上がった。
■ドライバーランキングに変動も
ブエミは2位に繰り上がったことで、ドライバーランキングではディ・グラッシに22ポイント差をつけてトップに立った。
また、ダンブロシオのファステストラップの記録がシケインをカットしていたことで取り消しとなり、プロストがファステストで2ポイントを追加した。
ロイック・デュバルは、繰り返しシケインをカットしたことと警告旗を無視したことから15秒のタイムペナルティがトータルタイムに加算されたが、4位をキープしている。
■第5戦メキシコ メキシコシティ大会 最終結果
43周/90.0Km
P | Grid | ドライバー | チーム | 差 | ベストラップ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ダンブロシオ | ドラゴン | 48:28.409 | 1:05.400 |
2 | 5 | ブエミ | ルノーe.ダムス | +0.106 | 1:05.076 |
3 | 2 | プロスト | ルノーe.ダムス | +25.537 | 1:04.569 |
4 | 7 | デュバル | ドラゴン | +26.358 | 1:04.840 |
5 | 12 | フラインス | アンドレッティ | +28.477 | 1:05.247 |
6 | 10 | バード | DSヴァージン | +28.928 | 1:05.167 |
7 | 4 | アプト | ABTシェフラーアウディ | +30.051 | 1:05.315 |
8 | 8 | ハイドフェルド | マヒンドラ | +36.373 | 1:06.177 |
9 | 9 | サラザン | ヴェンチュリー | +37.291 | 1:05.879 |
10 | 16 | セナ | マヒンドラ | +37.603 | 1:06.019 |
11 | 15 | ターベイ | ネクストEV TCR | +38.598 | 1:05.183 |
12 | 13 | コンウェイ | ヴェンチュリー | +38.790 | 1:04.965 |
13 | 18 | ピケJr. | ネクストEV TCR | +42.351 | 1:05.097 |
14 | 11 | シルベストロ | アンドレッティ | +43.971 | 1:05.979 |
15 | 14 | デュラン | チーム アグリ | 1:03.082 | 1:05.996 |
16 | 6 | ベルニュ | DSヴァージン | +1Lap | 1:04.881 |
17 | 17 | ダ・コスタ | チーム アグリ | リタイア | 1:05.059 |
18 | 3 | ディ・グラッシ | ABTシェフラーアウディ | 除外 | 1:04.887 |
ファステストラップ(2ポイント):ニコラス・プロスト 1:04.569
■ペナルティなど
●ジェローム・ダンブロシオ:シケインをカットした周回でのファステスト記録 →記録取り消し
●ロイック・デュバル:シケイン3を3度以上カット、警告フラッグ無視 →トータルレースタイムに15秒加算
●ルーカス・ディ・グラッシ:車両重量不足886.2Kg(-1.8Kg) →レース除外
■フォーミュラEメキシコ大会レースフル動画(日本語)
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■フォーミュラEメキシコ大会ハイライト動画(英語 6:14)