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余裕のルイス・ハミルトン「勝負はこれから!」

2016年03月21日(月)18:29 pm

20日(日)に行われた2016年F1開幕戦オーストラリアGP決勝でチームメートのニコ・ロズベルグに優勝をさらわれたディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトンは、レース後に「勝負はこれからさ!」とほほ笑みながら語った。

【結果】F1オーストラリアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

ポールポジションを獲得したものの、決勝ではスタートに失敗して6番手にまで順位を落としていたハミルトン。しかし、最終的には、優勝こそ逃したもののライバルであるフェラーリ勢よりも前の2位でゴールできたこともあり、レース後はかなり上機嫌だったようだ。

ハミルトンはドイツの『Bild(ビルト)』に対し、今年は過去最高の21レースが行われることに言及しながら「シーズンが長くなったことで、最初のレースの重要性も小さくなっているからね」と語っている。

■昨年以上に白熱しそうなチームメートバトル

昨年、F1タイトル争いを繰り広げるハミルトンとロズベルグの関係悪化が話題となったが、メルセデスAMGの実質的なチーム代表であるトト・ヴォルフは、仮に2人の関係悪化がチームに悪影響を及ぼすことになれば、ドライバーラインアップの見直しをすることも考えざるを得ないだろう警告していた。

今年の開幕戦ではスタート直後のターン1で2人のクルマが軽い接触を起こしていたが、これに関してはあとでロズベルグがハミルトンに対して謝ったという。

だが、ヴォルフは、今年はこれまで以上に2人には自由に戦わせると『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』に次のように語った。

「我々は彼らに介入するつもりはない。あるいは、少なくともそうしないように努めるつもりだ」

「実際のところ、無線交信がさらに限定されることでそうせざるを得ないということもあるだろう。これによってドライバーがかなりのことを自分で判断しなくてはならないようになるからね」

■速さが復活したハミルトン

だが、ハミルトンがオーストラリアGP決勝後に思いのほか明るい雰囲気だったのは、昨シーズン終盤に少し調子が落ち込んでロズベルグに連勝を許していたものの、今年の開幕戦では週末を通じて常にロズベルグやライバルのフェラーリをしのぐ速さを見せることができていたためだと見ることもできそうだ。

元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語った。

「ロズベルグは、今回は勝利できたものの、今後さらにコンマ数秒縮めていかなくてはならないということに気付くだろう」

「それに、より気温が高くなる来週末のバーレーン(4月3日決勝)では、フェラーリがもっと強さを見せると思っているよ」

■赤旗とタイヤ戦略で負けたフェラーリ

実際のところ、オーストラリア決勝でロケットスタートを決め、一時はメルセデスAMG勢を大きくリードしていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルが勝利を逃したのは、途中で発生した赤旗中断と、その後のタイヤ選択を誤ったことによるものだと考えている者も少なくない。

優勝したロズベルグも赤旗で中断されていた決勝がリスタートしたときのことを次のように語った。

「僕はセバスチャンが赤いタイヤ(スーパーソフト)を履いていたのを見て驚いたし、うれしくなったよ。これで自分にチャンスが巡ってきたと思ったんだ」

イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、オーストラリアGPを総括し、次のように書いている。

「風向きが変わり、フェラーリが大きな進歩を遂げた。だが、メルセデスAMGとの差はまだ相当に大きい」

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