トト・ヴォルフは、明日のメルセデスAMGを背負って立つドライバーとしてマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)の名を挙げた。
フェルスタッペンは18歳で、今年F1二年目の有望株。元F1ドライバーの父ヨスは、修行の場としてトロロッソで走るのは正解だが、2017年には息子を「トップクラス」のマシンに乗せたいと広言している。
デビューイヤーの2015年は派手な追い越しで強烈な印象を残したフェルスタッペン。今年の開幕戦オーストラリアGPでも予選5位からチームメートのカルロス・サインツとし烈なバトルを繰り広げ、10位に入賞した。
「メルセデスAMGもフェラーリも遥か前を行くが、僕らは『その次』のチームだと思っている」とフェルスタッペンは話す。
オランダのスポーツチャンネル『ジゴ・スポーツ・トタル』のF1解説者オラヴ・モルは、次のように言う。「マックス(フェルスタッペン)が(オーストラリアで見せた速さに)、F1チームのお偉方は強烈な印象を持った」
ヴォルフも手放しの褒めようだ。
「F1で彼(フェルスタッペン)に明るい未来が待っているのは明らかだ。もし(契約の)機会が生まれたら、考慮しないほうがおかしい。今のところ、その可能性は無いがね」と言うヴォルフ。
なぜなら、2015年にレッドブルがフェルスタッペンと長期契約を結んだからだ。その一方で、ニコ・ロズベルグは、今年がメルセデスAMGとの契約最終年にあたる。
「マックスが去年見せた活躍は、別に驚くことじゃない」とヴォルフ。「彼の実力は、私も把握していたのでね」
「そして今、彼は次の段階に進む準備がすっかり整っている」「レッドブルも彼に大きな期待をかけているだろう。もしマックスが2017年、レッドブルに乗らないなんてことになったら、きっとビックリだろうね」