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【TV】なぜF1テレビ放送が有料化するのか?支払った視聴料はどこへいく?

2016年03月16日(水)5:57 am

2016年からFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との間でアジア地域のF1放映権を包括契約したFOXスポーツ・アジアだが、フジテレビが日本の権利を買うという形になり、F1は有料放送となった。テレビ有料放送化は海外などと同じ状況だ。

この放映権料というものにより、ファンには歓迎されないテレビ有料化になった。いったい、この放映権料とはいったい何なのか?なぜテレビ局が有料放送化しなければまかなえないほど放映権料は高いのか?

■私が支払った視聴料や観戦チケット代はどこへ消える?

実はこの放映権料は、各チームへの分配金の原資のひとつとなっており、すべてがバーニー・エクレストン率いるFOMの懐に入るわけではない。各サーキットの開催権利料やサーキット広告なども同様だ。

簡単に言うと、ファンが購入するテレビ番組視聴料はテレビ局へ、チケット代はサーキットに入り、世界中のテレビ局やサーキットはF1を放映・開催するためにFOMへ権利料を払い、それらの原資からチームへ分配金が支払われ、その費用からチームはドライバーやスタッフを雇用し、マシンを開発する。

F1は世界中を転戦し、その渡航費用やホテル代などの遠征費用だけでも驚くような金額になる。そして、チームと帯同している人だけではなく、ファクトリーでも数百人もの人が働いている。また、マシン開発費用も必要なため、各チームは多くのスポンサーと契約しているが、それだけでは足りない。

そういったF1の金銭問題を解決すべく、現在のF1のビジネスモデルを構築したのが、F1のボスでありFOM率いるバーニー・エクレストンだ。

ファンが、F1を有料放送で観て、F1サーキットへ足を運ぶということはお金のかかることだが、そのお金が間接的にチームへも分配されていると考えると、「ファンがF1を支えている」というシンプルな構造とも考えられる。

■F1の課題は、多くの人を惹きつける魅力的なF1になれるか

F1運営組織やチームは、その世界中のファンから集めたお金で、どれほど魅力的なスポーツとしてのF1を創り上げていけるのかが課題だ。

かつてのF1のような魅力的で迫力あるスポーツにするために、様々なレギュレーション変更を繰り返しているが、どんどん複雑化している。今季のタイヤルール、予選ルール、無線規制、パワーユニット開発制限などなど。SNSではファンから、そしてドライバーからも「もっとシンプルなF1に」という声が上がるほどだ。

F1は視聴料や観戦料を払ってでも観たいスポーツなのか。それを判断するのはファンだ。

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