富士重工業は、次世代プラットフォームとして開発を進めている 「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」の概要を公開した。
SUBARU GLOBAL PLATFORMは、スバルのコア技術である「水平対向エンジン」、「シンメトリカルAWD」、「アイサイト」と共に、次世代のスバル車を構成する基盤となる技術だ。
吉永泰之社長は「スバルがお客様に提供する価値である「安心と愉しさ」を進化させ、スバルのクルマづくりをかつてないほど大幅にレベルアップさせた技術の一つがこのSUBARU GLOBAL PLATFORMです」と述べている。
【SUBARU GLOBAL PLATFORMの主な特長】
2025年までを見据えた次世代プラットフォームとして、以下を実現するという。
■スバル史上最高レベルの総合性能進化
1. 高性能を超えた、感性に響く「動的質感」
<まっすぐ走れる>
車体・シャシー各部剛性の大幅な向上(現行比1.7~2倍)やサスペンションなど足回り機構の進化、さらなる低重心化により、ドライバーの意志に忠実な高い操舵応答性を実現。操舵時の無駄な挙動がなく、路面に吸い付くようにまっすぐ走れるという。
<不快な振動騒音がない>
フレーム構造の最適化や各部パーツの結合強化などにより、車体ねじり剛性を現行比1.7倍に向上。
さらに、車体の共振や歪を分散し、ステアリングやフロア、シートの振動を大幅に低減することで、車格を超えた快適性を実現する。
<快適な乗り心地>
サスペンション取付け部の剛性を向上、車体側をたわませることなくサスペンションの緩衝性能を十分に機能させ、路面の凸凹を感じさせない快適な乗り心地を実現。さらに、リヤスタビライザーを車体へ直接取り付け、車体の揺れを現行比で50%低減。
■2. 世界最高水準の「安全性能」
<アクティブセイフティ>
低重心化の追求により、重心高を現行比5mmダウン。
大幅な剛性向上や足回りの進化と合わせ、より安定した高性能なスポーツモデルと同等の高い危険回避性能を実現。
<パッシブセイフティ>
より効率的に衝突時のエネルギー吸収を可能とするフレーム構造の採用や、ホットプレス成形材などの高張力鋼板採用拡大による車体強度の向上により、衝突エネルギー吸収率を現行車比で1.4倍に向上。
■将来の電動化にも対応、全車種の開発を一つのプラットフォーム設計構想で実現
・インプレッサからレガシィまで、全車種を一つのプラットフォーム設計構想で開発。
・様々なパワーユニットにも、一つの設計構想で対応可能とした。
SUBARU GLOBAL PLATFORMは、2016年に市場投入する次期インプレッサを皮切りに、今後スバルが独自開発する全てのスバル車に採用する予定だという。