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ムジェロ・サーキットでのF1開催が可能に。モンツァの後任候補に浮上?

2016年03月10日(木)20:20 pm

フェラーリが所有するイタリアのムジェロ・サーキットが、FIA(国際自動車連盟)からF1レースを開催するための要件を満たしたサーキットに与えられるグレード1の認定を受けたことが明らかとなった。

■F1競技委員長がワトキンス・グレンを視察

最近、1961年から1975年までF1アメリカGPを開催していたニューヨーク州のワトキンス・グレンを訪れていたFIAのチャーリー・ホワイティング(F1競技委員長)は、視察を行った後にワトキンス・グレンが再びF1カレンダーに戻ってくれば「素晴らしい」だろうと語りつつ、ほほ笑みを浮かべながら「だが、それがそんなに簡単な話じゃないことは誰もが知っているけれどね」と付け加えた。

事実、ワトキンス・グレンも、その公式ツイッターアカウントに、「我々はF1がここに戻ってくるとほのめかしているわけでは決してない。FIAの認定を受けてもF1を開催していないサーキットはたくさんある」と書いている。

■イタリアではムジェロがグレード1取得

一方、同時期にイタリアのムジェロにもFIAの査察チームが入り、グレード1サーキットとしての要件を満たしていることを確認したと伝えられている。

放送局『Sky(スカイ)』を含むイタリアのメディアは、グレード1を取得したことにより、ムジェロでは今後「F1を含め、FIAが統括するすべてのレースを開催することができる」と報じている。

■どうなる? 2017年からのイタリアGP

イタリアでは、モンツァが1950年からずっとイタリアGPを開催してきている。だが、今年で開催契約が切れるモンツァとF1最高責任者のバーニー・エクレストンとの交渉が行き詰まっていると伝えられており、来年以降のF1レース開催継続が不透明な状態となっている。

かつてサンマリノGPを開催していたイモラも後任候補として名乗りを上げていると言われるが、ムジェロでのF1開催も可能だということになれば、当然その候補の中に入ってくることになりそうだ。

2013年までレッドブルで活躍し、現在はポルシェからル・マン・シリーズとも呼ばれるWEC(FIA世界耐久選手権)に出走しているマーク・ウェバーは、次のようにコメントしている。

「僕なら、アブダビで1000周するより、ムジェロで10周するほうがいいね」

最近は最高峰二輪シリーズであるMotoGPの開催などで知られるムジェロだが、F1ではかつてプライベートテストなどで利用されたことはあるが、F1レースそのものは一度も開催されたことがない。

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