ホンダ、750kmの連続走行を可能とした新型FCV「クラリティフューエルセル」を発売

2016年03月10日(木)16:21 pm

ホンダは、一充填走行距離約750kmを実現した新型燃料電池自動車(以下、FCV)「クラリティフューエルセル」を10日(木)に発売した。価格は766万円。

「クラリティフューエルセル」はホンダがFCVの本格普及を目指して開発したもので、実用性の高さと先進的魅力を備えたFCVとなっている。燃料電池パワートレインを小型化してボンネット内に搭載することで、セダンタイプFCVとして世界で初めて5人乗りを実現している。

また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、一充填走行距離(参考値)を従来比で約30%向上。ゼロエミッションビークルとして世界トップクラスの約750kmを達成している。これにより、日常使用からロングドライブまで実用性が大幅に向上。一回あたりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手が実現された。

さらに、力強さと流麗さを併せ持ったエクステリアデザインが施されるとともに、最高出力130kWの高出力モーターによる電動車ならではの静かで力強くなめらかなドライブフィールも実現されている。

また、同時発売された可搬型外部給電器「パワーエクスポーター9000」(118万円)を組み合わせることにより、「走る電源」として一般家庭のおよそ7日分の電力を供給するも可能となる。

<「クラリティフューエルセル」の主要諸元と価格>
サイズ(全長×全幅×全高):4,915mm×1,875mm×1,480mm
車両重量:1,890kg
乗車定員:5名
【モーター】
最高出力:130kW/4,501-9,028rpm(最高回転数:13,000rpm)
最大トルク:300Nm/0-3,500rpm
種類:交流同期電動機
【燃料電池スタック】
最高出力:103kW
種類:固体高分子形
【駆動用バッテリー】
種類:リチウムイオン電池
【燃料・タンク】
種類:圧縮水素
タンク内容量:141L(前方24L/後方117L)
公称使用圧力:70MPa
【価格】
766万円

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