マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、今年のF1開幕戦オーストラリアGP(20日決勝)では、グリッドのどの位置からスタートできそうか、まだはっきりとは分からないと語った。
■大きく飛躍したとバトン
2015年には悲惨とも言うべきシーズンを送ったマクラーレン・ホンダだが、今年は改善を果たしてきていると主張している。バルセロナで行われているシーズン前テストで2016年型車MP4-31を走らせたジェンソン・バトンは、ホンダのパワーユニットはここまでの14か月を通じて最大の進歩を遂げたと表現したほどだ。
だが、アロンソは、マクラーレン・ホンダにはまだ改善すべきところがあると母国スペインの『AS』紙に次のように語った。
「シーズン前テストはすごく短いし、もっとパワーを増す必要があるよ。シーズンを通じて潜在能力を解き放っていけるよう期待している」
■最も改善したのは信頼性
2月に行われた1回目のバルセロナテスト最終日にはトラブルでほとんど走行することができなかったアロンソだが、それにもかかわらず、マクラーレン・ホンダが2015年よりも格段に進歩を見せたのが信頼性だと考えている。
「僕たちは昨年12基ものエンジンを使ったことを忘れてはならないよ。でも、そんなことが繰り返されるとは考えられないね」とアロンソは主張した。
■まだ期待通りとはいかない
アロンソは、ここまでのシーズン前テストの成り行きを見る限り、メルセデスAMGとフェラーリを除くほかのチームの力はかつてないほどに接近しているようだと見ており、マクラーレン・ホンダがライバルたちと戦うためには、もっと改善が必要だと考えている。
「僕たちはいくつかの点で改善を行うことができたけれど、もっと改善できるはずだ。だから判断するのは難しいけれど、本来望んでいるところにはまだちょっと届いていないね」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「オーストラリアに行き、全員が同じタイヤを履いて同じ量の燃料を積んでコースに出たときに初めて、自分たちが17番手なのか11番手なのか、あるいは5番手なのかということが分かるだろう。そうすれば、そこからはいろんなことを予想することができるだろうね」