1日(火)から今季2回目のF1公式シーズン前テストがバルセロナで始まったが、ここまでのところ本当の力を隠して走行を行っているように見えるメルセデスAMGに対し、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが「不安」を感じているようだ。
今季はメルセデスAMGからF1タイトルを奪うことを目標にすると公言しているマルキオンネは、まずは開幕戦F1オーストラリアGP(20日決勝)で優勝を狙うと語っていた。
だが、それはメルセデスAMGがバルセロナでのテストにおいて多くの周回を重ねながらも、ライバルたちにその真の実力を見せない形での走行を始める前のことだった。
3日(木)から一般公開されるジュネーブモーターショーの会場に姿を見せたマルキオンネは、ほほ笑みを浮かべながらジュール・ベルヌの小説のタイトルをもじってイタリアの記者たちに「4日間世界一周だよ」と語ると、フェラーリではこのシーズンオフにはいい仕事ができたと次のように続けた。
「パワーユニットとクルマはうまく合っているし、まだやるべきことはあるものの、ドライバーたちも満足しているよ」
「最初のグランプリで最前列につくことができるんじゃないかと期待しているよ」
そう語ったマルキオンネだが、直接のライバルであるメルセデスAMGの動向が気になってしかたがないようだ。
「とまどっているよ」とマルキオンネは語り、次のように付け加えた。
「メルセデスAMGがあまりにおとなしくて、それが心配なんだ」