2016年は21レース開催予定のF1で、新しい国でのレースが開催される。アゼルバイジャンの首都バクーで開催される「F1ヨーロッパGP」だ。そのバクー・シティー・サーキット(バクー市街地サーキット)と呼ばれるオフィシャル映像が公開された。
■車1台分の一方通行路地も
その映像で驚くほど狭いコーナーがある。長さ100mほどの区間に8-9-10コーナーがS字で連続している。どうやら普段は一方通行の狭い路地のようだ。上り坂で左・右・左と連続コーナーになっているが、車1台が通過するのがやっとという狭さで、2台並ぶことは不可能だ。
■全長はベルギーGPに続き2番目、モナコよりは抜ける?
しかし、全体としては悪くなさそうだ。サーキットの全長は6kmで、F1グランプリ全21レース中でもベルギーGPに続き2番目の長さだ。全20コーナー、総走行距離は305km、平均速度は211km/h、最高速度は340km/h、3万人の観客が入場できるという。
そしてコースも、幅広いモナコよりは抜きどころの多そうな印象で、2-3台が並んで走行できそうな大通りもある。
(bakucitycircuit.com)
(bakucitycircuit.com)
(bakucitycircuit.com)
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■世界遺産の横も通過するコース
アゼルバイジャンにおいて国内最初の世界遺産となった「城塞都市バクー」。同じく世界遺産の「シルヴァンシャー宮殿」や「乙女の塔」横も通過しており、新旧バクーが堪能できそうなコース設計だ。
アゼルバイジャン初のF1は、第8戦ヨーロッパGPとして6月17~19日開催。予選・決勝ともに現地時間18時スタートを予定しているが、この時期の日没は21時14分のため、トワイライトレースではなく太陽の日差しの下で開催される予定だ。