2016年シーズンに向けてレッドブルの見通しは明るいようだ。
2016年のRB12は「レッドブルがこれまで作った中で最高のシャシー」だとレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に話している。
F1のシーズン前テスト2日目にはダニエル・リカルドが2番手タイムを出したが、同じウルトラソフトタイヤを使ったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のタイムより0.7秒遅かった。
これについて聞かれると、マルコはこう説明した。
「彼ら(フェラーリ)の燃料やエンジンモードは分からない」
「われわれはまだ抑えている」
「われわれのクルマは最初から速かったし、セットアップ変更に対する反応も筋が通っている」
■ルノーの改善を喜ぶマルコ
レッドブルは今年もルノーエンジンを使用しているが、腕時計メーカーのタグ・ホイヤーをエンジン名として使用しており、ルノーとレッドブルは互いに相手の名前を使わないことになっているようだ。
マルコは、ルノーの進歩にも希望を見いだしている。
「この2年の経験からいって、これほど走行距離を伸ばせるなど、まったく慣れないことだよ」とマルコは話す。
24日(水)にはトラブルも出たが、それでもマルコの態度は明るいものだった。
「明らかな進歩が見られる」
「正しい方向に進んでいるよ」
「レミ・タフィンをボスにしてくれて良かった。彼は現実的で、現場で起きた問題を見てきたし、何をすべきか分かっている」
ルノーのチーム代表フレデリク・ヴァスールも、エンジンの進歩に自信を持っている。
「われわれはエンジンに関して非常に大きく前進した」
「さらに大幅な改良も近い将来に予定されている」とヴァスールはデンマークの『BT』紙に話している。