かつてマクラーレンに在籍していたこともある元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサが、2016年シーズンもマクラーレン・ホンダに勝つチャンスはないだろうと語った。
■マクラーレン・ホンダの現実的目標はQ3進出と表彰台
今季、マクラーレン・ホンダが飛躍的な進歩を遂げるのではないかと期待する声も聞かれている。だが、22日(月)から4日間にわたって今年最初のF1公式シーズン前テストが行われているバルセロナに姿を見せたデ・ラ・ロサは、母国スペインの『Radio Marca(ラジオ・マルカ)』に次のように語った。
「現実的になる必要があるよ。マクラーレンが今季勝つことはないだろうね」
「彼らもだいぶよくなったし、いいスタートを切ることができた。だが、この改善で期待できるのはQ3進出や表彰台を狙うことくらいだろう」
■今季はフェラーリとメルセデスAMGの戦いに
デ・ラ・ロサは、2年連続でF1チャンピオンチームとなったメルセデスAMGに対抗したいと思えば、目標に向けて着実な作業を続けていく必要があると主張。そして、それをうまく進めてきているのが2014年までテストドライバーを務めていたフェラーリだと次のように続けた。
「今シーズンは4台のクルマが常に優勝を争うことになると思うよ。2台のフェラーリと2台のメルセデスAMGだ」
「驚かされたのは、フェラーリのようなビッグチームが素晴らしいタイムを刻んでみせ、何も隠そうとはせずにその力量を示してみせたことだ」
■アロンソは絶対にレースをやめない
一方、45歳となったデ・ラ・ロサは、自分のF1でのキャリアはすでに終わったと考えているものの、現在はル・マン・シリーズと呼ばれるWEC(世界耐久選手権)への出場チャンスをうかがっているところだという。
「できることなら、120歳になってもサーキットで走っていたいね」
ほほ笑みを浮かべながらそう語ったデ・ラ・ロサは、同郷のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)に言及しながら、次のように付け加えた。
「フェルナンドと同じだよ。丁寧な言い方をすれば、彼が引退するんじゃないかと言うのはおろかなことさ。フェルナンドは何が何でもあきらめたりはしないよ」